ハーフシーズンレビュー:バレンティーノ・ロッシ

前半戦を振り返るハーフシーズンレビュー。第8弾は、総合3位に進出するヤマハのファクトリーライダー、ロッシのシーズンを総括。

フル参戦21年目、最高峰クラス17年目をヤマハのファクトリーチーム、モビスター・ヤマハ・MotoGPから継続参戦するチャンピオンシップ最年長37歳のイタリア人ライダーは、2009年以来7年振りとなるタイトル奪回に向けて挑戦を開始。

新たな技術規則の施行により、共通電子制御が供給され、オフィシャルタイヤサプライヤーがブリヂストンから装着経験があるミシュランに変更された中、2月からのオフィシャルテストは総合4番手、6番手、5番手。合計445ラップを周回すると、順調な仕上がり具合を見せ、適応能力の高さを改めて証明し、開幕戦カタールGPは4位、第2戦アルゼンチンGPは2位を獲得。

第3戦アメリカズGPは、6番手走行中の3ラップ目にシーズン初転倒。2014年9月の第14戦アラゴンGP以来25戦振りとなる転倒リタイアを喫した。

「ミシュランタイヤのパフォーマンスを発揮できる欧州ラウンドが楽しみだ」と、開幕前から予想。その発言を実証するように、第4戦スペインGPはポールポジションから2009年以来7年振り7度目の優勝、第5戦フランスGPは7番グリッドから2位を獲得。

上位2人とのポイントギャップを詰め、自信を持ってホームレース、第6戦イタリアGPに乗り込むと、2008年以来8年振りにポールポジションを獲得。8年振りの優勝を目指していた2番手走行中の9ラップ目にエンジントラブルに見舞われ、2度目のリタイアを強いられた。

タイトル獲得において、スペインGPの再現が必要となった第7戦カタルーニャGPは、2009年以来7年振り7度目の優勝。

過去に7勝を挙げた第8戦TTアッセンに乗り込むと、赤旗中断後のリスタートでトップを走行していたが、昨年の通算転倒数に並ぶ2度目の転倒を喫し、シーズン3度目のリタイア。2007年に転倒、エンジントラブル、転倒が原因でリタイアを強いられた以来9年振りに3度の離脱を記録。

3度目となる0ポイント後の優勝が期待された第9戦ドイツGPは、トップグループで走行していたが、結果的にマシン交換のタイミングと装着タイヤの選択が影響し8位。昨年はポイントリーダーとして前半戦を折り返したが、今年は59ポイント差の総合3位に後退した。

Another one for the cabinet... ????// @valeyellow46 #SpanishGP

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