決勝レース:イアンノーネが最高峰クラスで初優勝

ドゥカティのイアンノーネとドビツィオーソがワンツーフィニッシュ。ヤマハのロレンソとロッシ、ホンダのマルケス、スズキのビニャーレスがトップ6入り。

第10戦オーストリアGPの決勝レースは14日、レッドブル・リンクで行われ、総合8位のアンドレア・イアンノーネが最高峰クラス61戦目で初優勝、キャリア通算13勝目を挙げ、ドゥカティに2010年10月の第16戦オーストラリアGP以来6年振りとなる優勝をもたらし、総合6位に浮上した。

気温27度、路面温度46度のドライコンディションの中、ウォームアップ走行で1番手に進出したポールポジションのイアンノーネは、フロントにソフトタイヤ、リアにミディアムタイヤを装着。ライバルたちよりもフロント、リア共に柔らかめのコンパウンドを選択すると、ホールショットを決めてレースをリード。10ラップ目に2番手に後退したが、21ラップ目に1番手に再び飛び出し、最後までトップの座を維持。

3番グリッドのアンドレア・ドビツィオーソは、0.938秒差の2位。2007年10月の第16戦オーストラリアGP以来となるワンツーフィニッシュを決めれば、4番グリッドのホルヘ・ロレンソは、3.389秒差の3位に入り、4戦振り6度目の表彰台を獲得。2番グリッドのバレンティーノ・ロッシは、3.815秒差の4位。

5番グリッドのマルク・マルケスは、11.813秒差の5位。6番グリッドのマーベリック・ビニャーレス、12番グリッドのダニ・ペドロサ、8番グリッドのスコット・レディング、14番グリッドのブラドリー・スミス、15番グリッドのポル・エスパルガロがトップ10入り。13番グリッドのダニロ・ペトルッチ、17番グリッドのミケーレ・ピロ、21番グリッドのロリス・バス、18番グリッドのティト・ラバットがトップ14入り。

7番グリッドのカル・クラッチロー、10番グリッドのエクトル・バルベラ、16番グリッドのヨニー・エルネンデェス、18番グリッドのアルバロ・バウティスタ、20番グリッドのステファン・ブラドルはジャンプスタート。ライドスルーのペナルティが科せられたが、バルベラは走行を継続したことから黒旗が提示され失格。

9番グリッドのアレイシ・エスパルガロは、フリー走行2の転倒で骨折した左手指の激痛により、ラスト4ラップにリタイアを決断。

ウォームアップ走行で週末3度目、今季16度目の転倒を喫した20番グリッドのジャック・ミラーは、近郊の病院で精密検査を受けた結果、右手首と第6胸椎の骨折が判明。欠場した。

チャンピオンシップは、ポイントリーダーのマルケスに対して、総合2位のロレンソが43ポイント差、総合3位のロッシが57ポイント差に詰めた。

次戦チェコGPは、ブルノ・サーキットで19日に開幕、21日に決勝レースが行われる。