第4戦スペインGP~MotoGP™クラスプレビュー

欧州ラウンドの開幕。ヘレス最多7勝を誇る総合1位のロッシに地元勢のビニャーレス、マルケス、ペドロサら挑戦。

第4戦スペインGPは、ヘレス・サーキットで5日(金)に開幕、7日(日)に決勝レース(日本時間の21時00分)が行われ、開幕戦カタールGPから唯一3戦連続の表彰台を獲得したポイントリーダーのバレンティーノ・ロッシに地元スペイン勢を中心としたライバルたちが挑戦する。

年間を通じて好天候に恵まれる南スペインのなだらかな丘に建設された当地は、完成の翌年となった1987年にグランプリを初開催すると、毎年欧州ラウンドの開幕に指名され、今年で30年連続の開催を迎える。

2015年11月の最終戦バレンシアGP以来、ポイントリーダーとして乗り込むロッシは、125ccクラス2年目の1997年、250ccクラス2年目の1999年に優勝、最高峰クラス1年目の2000年に初表彰台を獲得した後、2001年から7勝を含む12度目の表彰台した当地で2年連続の優勝、4年連続の表彰台を目指し、ライバルたちとのアドバンテージ拡大を目指す。

前戦アメリカズGPで昨年4月の第2戦アルゼンチンGP以来、最高峰クラスで4度目となる転倒リタイアを喫した総合2位のマーベリック・ビニャーレスは、Moto3™クラスでタイトルを獲得した2013年に優勝、最高峰クラスで11位と6位だったヘレスで、6ポイント差の逆転を挑む。

前戦で5年連続のポール・トゥ・フィニッシュを決め、総合3位に浮上したマルク・マルケスは、125ccクラス2年目の2009年に3位、Moto2™クラス2年目の2012年に2位、最高峰クラスに進出した2013年から2位、優勝、2位、3位を獲得。2月25日にプライベートテストを実施したトラックでポイントリーダーからの18ポイント差、総合2位との12ポイント差を詰めに行く。

2008年と2013年に優勝した総合6位のダニ・ペドロサもチームメイトと一緒に2月にプライベーテストを実施すれば、2010年、2011年、2015年に優勝した総合13位のホルヘ・ロレンソと総合4位のアンドレア・ドビツィオーソは、3月29日にプライベートテストを実施。収集したデータを参考に初日好発進を目指す。

前戦で今季初ポイントを稼いだ総合15位のアンドレア・イアンノーネは、11月末に実施されたプライベートテストの初日に参加すれば、左手首を脱臼骨折した総合20位のアレックス・リンスの代役に指名されたテストライダーの津田拓也は、その11月に負傷代役として3日間のテストに参加。チャンピオンシップのデビュー戦となり、スズキの日本人ライダーとしては、2007年10月の第17戦マレーシアGPにワイルドカード参戦した青木宣篤以来となる。

アプリリアは、26日から2日間、第6戦イタリアGPの開催地、ムジェロ・サーキットでプライベートテストを実施。ホームレースを視野に入れた準備を進めれば、KTMは当地で11月末にプライベートテストを実施。収集したデータを参考にポイント圏内への接近、進出を狙う。

インディペンデントチームライダー勢では、2戦連続して最高位に進出した総合5位のカル・クラッチローを筆頭に、11月末のプライベートテストに参加した総合9位のスコット・レディング、総合10位のジャック・ミラー、総合11位のダニロ・ペトルッチ、総合1番手に進出した総合12位のアルバロ・バウティスタらがファクトリー勢に挑戦。

新人勢では、2戦連続して5位に進出した総合7位のヨハン・ザルコと2015年に優勝、2016年に2位を獲得しや総合8位のジョナス・フォルガーが上位進出を目指し、11月末に2日間の当地でプライベートテストを実施し、2016年にポールポジションから優勝したサム・ロウズが、初ポイント獲得に挑む。

当サイトの『VideoPass(ビデオパス)』とオフィシャルアプリの『Official MotoGP™ App』では、ロッシ、ビニャーレス、マルケス、クラッチロー、ペドロサ、ロレンソが出席する4日(木)のプレスカンファレンスを日本時間の5日(金曜)00時00分から生中継で配信。

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