第5戦フランスGP~MotoGP™クラスプレビュー

総合1位のロッシに、ビニャーレス、マルケス、ペドロサが10ポイント以内に接近。初表彰台を獲得したロレンソ、地元出身のザルコらが上位進出を狙う。

第5戦フランスGPは、ルマン(ブガッティ・サーキット)で19日(金)に開幕、21日(日)に決勝レース(日本時間21時00分)が行われ、前戦スペインGPで10位だったポイントリーダーのバレンティーノ・ロッシが、最高峰クラスに進出した2000年から昨年まで、2002年、2005年、2008年の優勝を含む11度の表彰台を獲得した当地で、ライバル勢の挑戦を受ける。

首都パリから南西に200km。1965年に24時間レースのトラック周辺にブガッティ・サーキットが建設され、1969年にグランプリを初開催。安全面の向上を目指した改修工事が終了した2000年から今年で18年連続29度の開催となる。

2ポイント差に接近した総合2位のマーベリック・ビニャーレスは、前戦後に実施されたオフィシャルテストで1番手に進出。6年前の2011年にキャリア初優勝、昨年最高峰クラスで初表彰台を獲得した当地に向けて準備を進め、前戦前の2日には、チームメイトのロッシと共に当地でプライベートテストを実施し、舗装された路面を確認。

2戦連続の表彰台獲得で4ポイント差に接近した総合3位のマルク・マルケスは、2014年に優勝、昨年は転倒後に13位。オフィシャルテストで2番手に進出すれば、今季初優勝を挙げ、10ポイント差に接近した総合4位のダニ・ペドロサは、2013年に優勝、昨年は4位。オフィシャルテストでは3番手だったが、予定されていた2日のプライベートテストは、トラックコンディションとテスト実施日数を考慮し、走行を見送っていた。

21ポイント差に接近した総合5位のアンドレア・ドビツィオーソと今季初表彰台で総合9位に浮上したホルヘ・ロレンソは、オフィシャルテストで5番手と6番手に進出。ドビツィオーソは最高峰クラスで3度の表彰台を獲得すれば、ロレンソは2009年、2010年、2012年、2015年、2016年に優勝を挙げていた。

今季2度目の転倒リタイアを喫した総合17位のアンドレア・イアンノーネは、ヘレス・サーキットに延滞して、オフィシャルテストとプライベートテストを実施。負傷欠場するアレックス・リンスの代役に指名された地元フランス出身のシルバン・ギュントーリは、ホームレースに向けて、2日間のテストに取り組んだ。

総合13位のアレイシ・エスパルガロは、チームメイトのサム・ロウズと共に前戦前に当地でプライベートテストを実施。総合21位のブラッドリー・スミスと総合22位のポル・エスパルガロは、テストライダーのミカ・カリカと共にプライベートテストを実施。収集した走行データを参考にポイント圏内の進出を目指す。

インディペンデントチームライダー勢では、前戦で自己最高位の4位を獲得した総合6位のヨハン・ザルコに注目。総合15位のロリス・バスと共に地元ファンの期待が高く、総合7位のカル・クラッチローは、当地で実施されたプライベートテストに参加。総合12位のジャック・ミラー、総合19位のティト・ラバットは、最終戦バレンシアGPの開催地、リカルド・トルモ・サーキットでミシュランのタイヤテストに協力。ウェットコンディションに向けて準備を進めた。

当サイトの『VideoPass』とオフィシャルアプリの『Official MotoGP™ App』では、ロッシ、マルケス、ペドロサ、ザルコ、ロレンソ、バスが出席する18日(木)のプレスカンファレンスを日本時間19日00時00分から生中継で配信。