ロッシがヘイデンに手紙

2003年のチームメイトで、2006年に最終戦までタイトル争いを繰り広げたライバルに思い出の手紙を送った。

「ニッキーは、パドックでのベストフレンドの1人だった。初めてヨーロッパにデビューするヤングライダーとして、デビューシーズンとなった2003年に僕たちはチームメイトだった。あのシーズン、僕はタイトルを獲得し、彼はフィリップアイランドで初表彰台を獲得した。それから数年後、僕たちはバレンシアでのラストレースまでタイトルを争った。僕にとっては不運だった。僕を破り、彼はチャンピオンに輝いた。レース後、僕たちはお互いの健闘を称えて握手を交わし、抱擁した。」

「数年後、僕たちは困難な時期だったドゥカティで再びチームメイトとなり、総合5位を追求するために懸命に闘った。彼は頻繁に僕のモーターランチに来てくれ、彼の走りを見るのはいつもスペクタクロだった。彼らはフラットトラックで世界最速ライダーの1人で、アスファルトに転向する前には、ペオリアTTのような全米最大のフラットトラックレースで勝利を挙げたから、お互いにバトルをしながら、彼のライディングのシークレットを盗もうとしていた。」

「一番の思い出は、2015年のバレンシア。不運なレースとなってしまった後、名誉のラップのときに、僕と握手を交わすために近づいて来てくれたこと。彼にとってはMotoGP™に別れを告げるときで、僕はチャンピオンシップを失ったときだった。ヘルメットの中から彼のサポートが見えた。あの日にとって、数少ないポジティブな思い出の1つだった。フォルツァ・ニッキー、僕たちは君と一緒にいる。」

Hayden, Australia, 2003