第6戦イタリアGP~MotoGP™クラスプレビュー

総合1位のビニャーレスに、地元出身のロッシとドビツィオーソ、プライベートテストを実施したペドロサ、マルケス、ロレンソらが挑戦。

第6戦イタリアGPは、ムジェロ・サーキットで2日(金)に開幕、4日(日)に決勝レース(日本時間21時00分)が行われ、前戦フランスGPで今季3勝目を挙げたマーベリック・ビニャーレスが最高峰クラスで7位と6位に進出した当地で、ライバル勢の挑戦を受ける。

文化遺産や自然景観に恵まれるトスカーナ地方の丘陵地に位置する当地は、1976年に初開催。大規模な改修工事を実施した1991年以来、毎年イタリアGPの開催地に指名され、今年で26年連続31回目の開催を迎える。

今季初転倒リタイアで総合3位に後退したバレンティーノ・ロッシは、モトクロスを使用したトレーニング中に胸部と腹部を負傷したが、リミニ市内の病院に1日入院した後、無事に退院。昨年こそエンジントラブルでリタイアを強いられたが、2002年から2008年まで、7年連続の優勝という伝説的な記録を達成したホームトラックで、総合1位との23ポイント差を詰めに行く。

2戦連続して表彰台を獲得した総合2位のダニ・ペドロサは、第7戦カタルーニャGPの開催地、バルセロナ-カタルーニャ・サーキットでプライベートテストを実施し、2010年に優勝、昨年4位だった当地で17ポイント差に挑戦。

総合4位のマルク・マルケス、総合7位のカル・クラッチロー、総合17位のティト・ラバットも気温が30度近く上昇したドライコンディションの中で、プライベートテストを実施。電子制御とセットアップの仕事を進め、オフィシャルタイヤサプライヤーのミシュランが今週末から投入を予定するフロントタイヤをテスト。総合10位のジャック・ミラーは、ハードクラッシュを喫した後で、体調の回復に努めた。

総合6位のアンドレア・ドビツィオーソと総合8位のホルヘ・ロレンソは、今季最初のワイルドカード参戦を予定するテストライダーのミケーレ・ピロと共にバルセロナ-カタルーニャ・サーキットでプライベートテストを実施。15日には、当地でプライベートテストを実施し、ホームレースへの準備を進めていた。

総合13位のロリス・バス、総合16位のアルバロ・バウティスタ、総合18位のエクトル・バルベラ、総合19位のカレル・アブラハムもバルセロナ-カタルーニャ・サーキットで2日間のプライベートテストを実施し、所属チームが提携を更新したドゥカティ・コルセのホームレースに向けて準備を整えた。

総合14位のアレイシ・エスパルガロと総合23位のサム・ロウズは、第3戦アメリカズGP後に当地で2日間のプライベートテストを実施。バルセロナ-カタルーニャ・サーキットでも2日間のプライベートテストを実施し、2連戦に向けて準備。

プライベートテストの参加を見送ったスズキは、負傷欠場するアレックス・リンスの代役として、シルバン・ギュントーリを継続起用。

前戦でベストリザルトとなる12位と13位に進出した総合21位のポル・エスパルガロと総合22位のブラッドリー・スミスは、昨年数度のプライベートテストで収集したデータを参考に初日に挑む。

最高峰クラスで初表彰台を獲得した総合5位のヨハン・ザルコと総合9位のジョナス・フォルガーは、勢いに乗って、イタリアに乗り込めば、オイル漏れでリタイアした総合11位のダニロ・ペトルッチとギアシフトの破損でリタイアした総合12位のスコット・レディングは、チームのホームレースでファクトリー勢に挑戦する。

当サイトの『VideoPass』とオフィシャルアプリの『Official MotoGP™ App』では、1日(木)のプレスカンファレンスから決勝レースまでオンデマンドで提供。