モビスター・ヤマハ、スペインでチーム発表会

28日からのオフィシャルテストを控え、5年連続してスペインでチーム発表会を行い、18年型M1を初公開。

モビスター・ヤマハ・MotoGPは24日、スペインの首都マドリード市内で2018年体制の発表会を行い、18年シーズンに投入する18年型プロトタイプマシン、YZR‐M1を初披露した。

ヤマハ・モーター・レーシング社長兼MS開発部部長の辻幸一は、「チャンピオンシップのなかで確かな地位を築いてきたメインスポンサー、モビスターと共に、5年目のシーズンを迎えることを嬉しく思います。ここまでの4年間は、非常に重要かつ意義のある時間を共有してきました。今年もまた、テレフォニカ・スペインの本拠地に近いマドリードで18年型のマシンをお披露目することになりましたが、この瞬間から新しいシーズンをスタートします。新しいカラーリングとチームロゴは、当社とモビスターとの融合を強調し、新しい幕開けを表現しています。」

「ヤマハは幸運にも2人の非常に才能あるライダーを起用します。バレンティーノ・ロッシとマーベリック・ビニャーレスは、チームと強い絆で結ばれ、それぞれのチームクルー、さらにはスポンサー、パートナー、多くのファンのサポートを受けて、彼らは勝利に向けて邁進してくれると確信しています。18年シーズンに成功を勝ち取るために、このプロジェクトに携わる全ての人が全力を尽くします」と、シーズンに向けて挨拶。

ヤマハのファクトリーチームから6年連続13年目を迎えるバレンティーノ・ロッシは、「グレートな瞬間だ!チーム発表会は毎年特別だけど、僕にとっても新しいカラーリングのマシンと対面となり、エキサイティングなんだ。ウインターブレイク中は、僕のM1に乗りたくて寂しかったけど、今日バイクに会え、一刻も早く乗りたくて待ち切れない。あと数日間我慢するだけだ!」

「シーズンを早く始めたい。昨年は1勝と6度の表彰台を獲得したけど、幾つかの問題と怪我があった。モビスターとの5年目が記憶に残る素晴らしいものにするため、全力を尽くそう。セパンのテストは非常に重要。今年初めて全員が集結する機会となるから楽しみけど、一刻も早く、僕たちのレベルを知りたい」と、抱負を語った。

所属2年目を迎えるマーベリック・ビニャーレスは、「2ヶ月以上も待ち続けた後、ようやく新シーズンが始める。シーズンのスタートに向けてしっかりと準備を整えるため、懸命にトレーニングを積んで来た。もう一度、M1を走らせたい。新しいデザインとチームロゴはカッコいい。外見から判断すれば、テストを始める準備が整ったようだ。」

「昨年は本当にストロングなスタートが切れ、チャンピオンシップを総合3位でフィニッシュした。今年は昨年から改善できるようにトライしよう。本当にグッドなチームだから、毎戦の優勝と最終的なタイトル獲得を目指すことは、自然なことだけど、当然、全てのセッションに集中し、可能な限り懸命にプッシュしよう。数日後、昨年最後のテストを実施したセパンで18年型をテストする。可能な限りにベストなスタートを切るため、収集したデータを有効に使おう。新しいバイクのエンジンを点火させ、サウンドを聞くことは特別。新しいシーズンにサウンドだ。グレートなシーズンになることを期待する」と、タイトル獲得に挑戦することを宣言した。

ロッシとマーベリック・ビニャーレスは、28日から第17戦マレーシアGPの開催地、セパン・インターナショナル・サーキットで行われる今年最初のオフィシャルテストに参加。3月18日の開幕戦カタールGPに向けて本格的な準備を始める。