FIM会長がレースディレクションとスチュワードの役割を説明

レース中に発生したインシデントに対する罰則及び制裁に関して、システムとプロセスを解説。

FIM国際モーターサイクリズム連盟の会長ヴィト・イポリトは17日、スイス・ジュネーブ近郊のミーに位置する本部で当サイトのインタビューに応え、レースディレクションとFIMスチュワードの役割を明白に説明した。

16年にFIMスチュワードは、分析が必要とされる罰則及び制裁措置の権限を引き継ぎ、レースディレクションは、ピットレーンの制限速度や黄旗提示中の追い越しなどの違反をコントロールすることに維持してきましたが、その理由を教えてください。
ここ数年間、我々はレース中におけるマネージメントの改善手段を検討してきました。過去において、レースディレクションはレースのマネージメントだけでなく、ライダーに対するペナルティを課すこともでき、全ての責任を背負いました。

レースディレクションは、グリッドの配置、フラッグの提示、ドライレースまたはウェットレースの宣言など、大きな責任があり、大変多忙であることから、機能を分離する方が適切だと考えました。レースへのアプローチの仕方が理由です。我々は裁判官(審査員)であり、裁判官はレースディレクターとは異なります。

昨年から、例えば第2戦アルゼンチンGPで発生したマルク・マルケスとバレンティーノ・ロッシ、または、アレイシ・エスパルガロとダニロ・ペトルッチのインシデントに関する決断の責任は、レースディレクションではありません。FIMスチュワードです。

FIMスチュワードの役割とメンバーの選出法を教えてください。
彼らは専門家です。ペナルティを課すことに専従します。当然、豊富な経験を持ち、レース後にレース中に発生したインシデントを分析し、ライダーの行動やペナルティに関連する問題を検証して、追加処分を下すことができます。我々は各選手権において、20名以上のスチュワードがいますが、MotoGP™世界選手権の場合、小さなグループの中から選出します。1名は年間を通じて担当しますが、他のメンバーはローテーションとなります。

この構造の利点は何でしょうか?
レースディレクションは、大変多忙であり、レースのマネージメントと同時にペナルティを課すための十分な時間がありません。我々は構造を分離することで、スチュワードがイベント中にペナルティを課すことができます。これは非常に重要であり、最善の結果が得られるでしょう。

我々は公平であるだけでなく、公平であることを示す必要があり、このような理由により、機能を分離することを決断しました。昨年以来、全てのペナルティの責任はスチュワードです。

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