飛び級から5年、トップグループの常連となったミラー

表彰台を含む4度のトップ5入りでインディペンデントライダー部門の最高位に進出。

ドゥカティ・コルセと直接契約を結び、サテライトチームのプラマック・レーシングから3台目のファクトリーマシン、デスモセディチGP19を駆けるジャック・ミラーは、前半戦9戦を終了して総合7位、インディペンデント部門の最高位に進出する。

ダートトラックからロードに転向した1年後の10年に活動の拠点を欧州に移し、ドイツ選手権とスペイン選手権に参戦すると、11年の終盤から参戦を開始。フル参戦3年目の14年に初優勝を挙げると、一気に6勝を含む10度の表彰台を獲得して総合2位に進出。HRCとの間で3年契約を締結し、中量級を飛び越して最高峰クラスに昇格。異例の抜擢ながら、2年目の第8戦TTアッセンで初優勝を挙げた。

18年にドゥカティ・コルセと1年契約を結び、1年落ちのデスモセディチGP17を走らせると、9度のトップ10入りが評価され、契約期間を1年延長。開幕戦ではトップグループ内で走行中にシートの問題が発生。第4戦スペインGPと第6戦イタリアGPでは転倒リタイアを喫したが、第2戦アルゼンチンGP4位、第3戦アメリカズGP3位、第4戦フランスGP4位、第7戦カタルーニャGP5位に進出。第8戦TTアッセンと第9戦ドイツGPでは、トップグループから引き離されたが、前半戦を終え、最高峰クラス1年目の総合18位(12ポイント)、16年の総合13位(42ポイント)、17年の総合12位(41ポイント)、18年の総合10位(57ポイント)を上回る総合7位(70ポイント)に進出。

目標に設定していた20年のファクトリーチーム昇格は、ダニロ・ペトルッチの契約更新により、今年は断念したが、成長した走りと序盤の結果が評価され、プラマック・レーシングのチームマネージャー、フランセスコ・グイドッティは、第8戦TTアッセンの際に三者間の契約交渉が順調であることを説明していた。

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