目標の初優勝と契約更新を掴んだペトルッチ

市販車のテストライダーからファクトリーチーム入り。そしてキャリア初優勝を達成。

ドゥカティ・コルセと契約を結び、サテライトチームのプラマック・レーシングから参戦していたダニロ・ペトルッチは、18年6月にファクトリーチームから参戦する契約を締結。市販車のテストライダーからファクトリーライダーに昇格するイタリアンドリームを叶えると、11月のオフィシャルテストから積極的にテストプログラムに着手。

ウインターブレイク中には、アンドレア・ドビツィオーソが住むフォルリに活動の拠点を移すと、チームメイトのアドバイスを受け、通常のフィジカルトレーニング法を変更するだけでなく、メンタル面のトレーニングも開始。

5度のタイトル獲得を獲得したホルヘ・ロレンソの後任に指名され、大きなプレッシャーを受けただけでなく、活動方針の変更により、2年連続して総合2位を獲得したアンドレア・ドビツィオーソのサポート役を務めながら開幕から安定してトップ6入り。

「ダニロは誰もが考えるよりも大きなポテンシャルを秘めている」と、チームメイトが能力の高さを評価すると、キャリア124戦目となった第6戦イタリアGPで初優勝。チームが目標に設定していた初優勝をホームのムジェロ・サーキットで達成。

「自分を信じるようになり、ポテンシャルを理解したことから、シーズンを通じて成長した要因だと思う。以前は自分の能力を信じられなかったし、自分のストロングポイントに気づかず、分析もしなかった」と、ドビツィオーソが勝因を説明。

7月4日、シーズンの目標に設定していた契約更新を発表。20年末までの1年契約を締結した後、第9戦ドイツGPで開幕から9戦連続のトップ6入りを達成し、自己最高位となる総合3位に進出。

後半戦開始の2連戦では、ドゥカティが過去に好成績を挙げた第10戦チェコGPと第11戦オーストリアGPで再びスピードを証明し、以前から訴えるコーナリングスピードの改善に取り組んでいく。

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