エスパルガロ弟「アラゴンの転倒を考えると腹が立つ」

骨折した左手首の回復状態を説明。プライベートテストのキャンセルを強いられたが、タイGPでの復帰を強調。

レッドブル・KTM・ファクトリー・レーシングポル・エスパルガロは25日、当サイトのインタビューに応え、第14戦アラゴンGPフリー走行4の転倒と22日に手術を受けた左手首の回復状態を説明。来週末の第15戦タイGPでの復帰を目指すことを強調した。

「もの凄い速さで回復している。数日前に手術をしたばかりだけど、すごく良い感じ。だけど、慎重にならないと。医師と物理療法士からは休息が必要だと指示されるけど、僕はタイに間に合わせたい。そのために全ての手段を尽くす。十分に時間があるか分からないけど、ここ数日間の回復状況はすごく良い。」

「手術後、医師たちからは、このような怪我の場合、11日間は回復を確認することができないと説明を受けた。それは普通の人のケースであり、僕たちのケースでは、回復を予想するのは難しいらしい。確かに僕は良い感じだし、順調に回復している。当然、どのくらい回復しているのか分からないけど、僕はタイに行くことを第一優先に考えている。1戦も欠場したくない。既にアラゴンを欠場してしまった。チームと僕にとって、一刻も早く戻ることが大切だ。」

「アラゴンの転倒を考えると腹が立つ。限界の走りをしているときに転倒する。僕たちは限界を追求し、ミスから学ぶけど、あれは注意を怠った馬鹿げた転倒だった。」

「フリー走行4の終わりに新品のハードタイヤに履き替えて、ピットボックスを飛び出した。ホルヘ・ロレンソが後方から迫っていたから、彼を前に行かせようと、走行ラインを外した。僕はあの時リラックスしていた。バイクの上でのポジショニングが正しくない状態のまま、コークスクリューで方向転換をしようとしたときに、思いっきり滑ってしまい、飛ばされてしまった。非常に醜い転倒だった。」

「転倒を予測していなかったことが問題。ハードクラッシュを予想するとき、身体は転倒に備えて準備するけど、そんな時間はなかった。リアクションを起こそうとしたときには、飛ばされてしまった。」

「今、僕たちのレベルは高い。バイクは良く走る。この時期に欠場することは怒りだ。このような結果を得るために、僕たちは2年半を費やして、ステップ・バイ・ステップで仕事に取り組んできた。この時期に欠場すること、万全な状態でレースに臨めないこと、ベストリザルトを獲得できないことには、とても辛いけど、痛さに屈せずに、これを動機づけとエクストラなモチベーションに変えなければいけない。」

「タイでレースに出走できれば、目標はトップ10入り。その可能性があると思う。シーズンを通じて、モルビデッリに近づき、後半戦には似たような結果を挙げている。問題はタイのレイアウト。ヤマハが良く機能するトラックで、幾つかのポイントで引き離されてしまう。それに体調は万全ではないけど、僕は走りたい。完走に向けてトライしよう。そして、日本、オーストラリア、マレーシア、バレンシアでは、レベルを取り戻そう。」

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