ドゥカティのレース関連を担当するドゥカティ・コルセとの間で来季20年の参戦に関して1年契約を締結し、サテライトチームのレアーレ・アビンティア・レーシングから参戦することをヨハン・ザルコは、当サイトのインタビューに応え、契約の経緯を説明。最高峰クラス4年目の目標を語った。
他車との激突で負傷した左足首の状態は?
「回復している。約20日間安静した後、今は足を引きずらずに歩行できるようになり、自転車にも乗れるようになった。まだランニングはできないけど、順調に回復している。」
今週の月曜に来季の参戦に関して正式に発表があったけど、契約に至るまでの経緯は?モトジャーナルというメディアでは、ジジ・ダリーニャの存在に関して言及していたけど、納得した理由は?
「最初に、あの専門誌のニュースは、公式発表前に報道されるべきではなかった、と言いたい。とにかく、発表後に沢山の反応があったことが嬉しい。」
「8月にKTMのプロジェクトから離脱することを決断。当時はBプラン、つまり将来の計画は何もなかった。彼らはミカ・カリオを起用するために、僕の参戦を中止した。その後、ホンダ車で参戦する機会が提供された。ホルヘ・ロレンソが調和していないことを見たけど、彼の将来に関しては、何も知らなかった。とにかく僕は全力で勝負した。」
「彼がバレンシアでキャリアに終止符を打つという記者会見を開いたとき、周囲からよく聞こえてきたことを僕も考えたけど、週末に風向きが変わり、沢山のことが複雑に絡み合った。それに、日曜には(ロレンソの後任としてホンダから参戦という)可能性がほぼ消滅したことを知ったから、ストレンジな状況だった。」
「ドゥカティから『話す必要がある』と月曜に連絡をもらい、数回に渡って行われたミーティングを通じて、僕に提供してくれること、利用可能なことを説明してくれ、説得してくれた。僕への信頼を感じたんだ!」
「レアーレ・アビンティア・レーシングの体制は変更すると説明してくれた。一方で僕自身は、近い将来に、さらに戦闘力の高いバイクを手に入れることが相応しいと言えるように、トップ7、10入りを目指して走る機会を得た。」
来季20年の目標は?
「非常に困難だった19年よりも良くすること。全戦でトップ7、10入りに戻ること。今のところは、合理的な目標を設定する方が良い。表彰台、優勝は、その次の段階だ。」
ヤマハ、KTM、ホンダを走らせた後、来季はドゥカティを走らせることになったが、デスモセディチへの適応は?
「終盤3戦にホンダ車を走らせたことで、幾つかの疑問を払拭することができた。グッドなフィーリングがあり、アプローチに満足感があったことから、全てが上手く行くと信じることができる。ドゥカティはグッドなバイクだ。仕事と技術が安定していることから、ベストライダーだと感じられるように、走りに集中することが許されるだろう。」