スズキがリンスとの契約更新を発表

17年から起用する24歳のスペイン人ライダーを22年シーズン末まで継続起用。

チーム・スズキ・エクスターは19日、アレックス・リンスとの間で、21年と22年シーズンに起用することに関して合意し、契約を更新したことを発表した。

活動の拠点アンドラでシーズンのスタートに向けてトレーニングを継続する24歳のスペイン人ライダーは、16年6月20日にスズキとの契約を締結し、タイトル争いを繰り広げた2年間の中量級を経て、17年から最高峰クラスへの参戦を開始。初年度は複数の怪我見舞われたが、2年目の第2戦アルゼンチンGPで初表彰台を獲得。18年5月17日に契約期間を2年間更新すると、3年目の19年には、第3戦アメリカズGPで初優勝、第12戦イギリスGPで2勝目を挙げ、終盤まで総合3位争いを展開。自己最高位となる総合4位を獲得していた。

アレックス・リンス
「僕の願いはスズキから継続参戦することだった。今回それがようやく叶った。スズキのプロジェクトはウイナーになるポテンシャルがあり、僕の勝利への意欲と完璧に一致する。僕にとって完璧な場所なんだ。僕たちはグレートなリザルトの獲得に向けて懸命に働いている。常にチームを信じていたことから、最初から基本合意に至ることは容易だった。その後に詳細を詰めるために時間をかけ、全ての内部調整を取り組んだ。」

「僕たちは20年シーズンに起きていることを理解しなければいけない。僕たちはプレシーズンで証明したように最高のレベルでレースに挑む準備ができている。今は世界中のほとんどの国に影響を及ぼしている予期しない状況に直面し、僕たちは辛抱強くなり、状況の進化を確認しなければいけない。僕たちはいつでもレースが始められるように準備をしている。ドルナは一番大切なことである人々の安全と健康を考慮しながら、レースを開催するために全ての可能性に取り組んでいる。僕たちは準備をするだけ。スタートの始まりを待つだけ。その間はトレーニングに集中する。」

佐原伸一(プロジェクトリーダー)
「アレックス・リンスとの契約更新は、ヤングライダーを育成させ、チームとライダーが一緒に成長するという我々のプロジェクトの基本的な要素を代表することから、スズキと私にとって非常に光栄なことです。この契約の延長により、合計6年間、アレックスのような若くて、才能があり、決定力があり、速いライダーを1人確保しました。これは17年に最初に彼との契約を交わしたときに求めていたことです。彼は大きく成長しました。彼と共に彼のクルーも、そしてチームも成長し、表彰台と勝利を達成しました。最高なことはこれから来ると思います。」

「残念ながら、現在の状況では全ての進歩と可能だと思われる結果をレースで証明することが許されませんが、この新型コロナウイルスによる状況は誰にとっても新たなことであり、適応しなければいけません。我々は楽観的であり続け、この合意が楽観的かつ積極的な将来について考えることができます。」

ダビデ・ブリビオ(チームマネージャー)
「アレックス・リンスをさらに2年間、21年と22年にスズキのファクトリーライダーとして起用することが決まり、大変嬉しいです。今回の合意により、我々の関係は6年間となり、この安定は我々全員にとってポジティブだと考えます。この合意は彼のサイン待ちだったと言わなければいけません。スズキとアレックスは、お互いに参戦を継続する意志があり、数か月前には基本的な合意に至っていました。そして、全てが締結しました。ようやく、誇りを持って契約更新を発表することができます。」

「チームとして、我々の目標は結束された作業グループを維持し、さらに強力にすることです。19年シーズン終盤はファンタスティックでした。再びレースを始めるときには、そこを出発点にしたいです。」

Team Suzuki Ecstar Launch 2020
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