グランプリコミッション~ワイルドカードの規則変更

コンセッションポイント、エンジンホモロゲーション、ワイルドカードの規則変更が決定。

国際モーターサイクリズム連盟(FIM)は15日、当連盟、モーターサイクルスポーツ製造者協会(MSMA)、国際ロードレーシングチーム連盟(IRTA)、ドルナスポーツの代表者たちによるグランプリコミッションで、新型コロナウイルス蔓延の影響を受ける技術規則に関して協議を行い、次のように変更を施行することを発表した。

コンセッションポイント
2020年シーズンのイベント数減少の結果、僅かなレースの結果に基づいて、コンセッションの資格を有しないメーカーが2021年にコンセッションの資格を授与される可能性があり、この問題に対処するため、グランプリコミッションは規則の変更に合意。

2020年シーズン中、優遇の資格は失われるだけで、授与されることはない。現行の規則は、優遇の喪失のタイミングで適用される。2020年シーズン中にコンセッションメーカーが獲得した全てのコンセンションポイントは、2年間有効となる。

エンジンホモロゲーション(コンセッションメーカー)
グランプリコミッションは、コンセッションの恩恵を受けるメーカーに向けて、2020年/2021年のエンジン仕様の認定を延期することを決定。KTM及びアプリリアは、2020年6月29日までに、エンジンのサンプルをテクニカルディレクターに提出しなければいけない。

ワイルドカード(オールクラス)
2020年シーズンのイベントが無観客で開催される可能性があり、これは参加者の人数を最小限に抑える必要があることを意味する。チームがピットボックスのスペースを最適に利用することも重要であることから、グランプリコミッションは、全てのクラスにおいて、2020年シーズンにワイルドカードエントリーを停止することを決定。この決定は、最高峰クラスのコスト削減の方針に沿ったものでもある。2021年にワイルドカードエントリーを戻す意図があり、2021年シーズン前に見直しされる。

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