ヤマハのファクトリー・レーシング・テスト・チームに所属するホルヘ・ロレンソは、オフィシャルウェブのインタビューに応え、現役への復帰説と2月のセパン・インターナショナル・サーキットで試乗したヤマハ機を分析した。
「約束が見つかり、精神的には復帰の必要があるとは思わない。もう一度走るという不安やもう一度あのプレッシャーを感じたいとも思わない。レースに勝つこと、チャンピオンシップに勝つことは信じられないことだけど、他の場所であの至福感を見つけることは非常に難しい。」
「確かに誰からも電話がかかってこない。復帰を誘うようなことが起こるのか分からない。それが起こらなかったとしても、僕は今と同じように幸せで、もし電話がかかってきたら、もちろん話しを聞こう。復帰という可能性が僕の中にある場合、当然、勝利に向けてトライするだろう。チャンピオンシップに勝つことができると明白な可能性が見えたら、復帰するかもしれないけど、そんなことが起こるとは思わない。僕は今がとても良い。」
「僕の優先事項はチャンピオンシップに勝つことだった。今は全く違う役割を担い、目標はヤマハのライダーがタイトルを獲得すること。ヤマハ機がこの4年間で大きな変化がなかったという事実は、ある意味でポジティブであり、別の意味でネガティブ。ポジティブなのは、タイトルを争い、離脱したときのグレートなバイクであったこと。ネガティブなのは、4年間で大きく変化していなかったこと。幾つかのことは変更された。例えばブレーキング。調整ができ、剛性が低い。これは良いことだと思う。」
「エンジンに関しては、あまり改善されていなかった。僕のバイクだった2016年型とテレメトリーを比較しても、それほど大きな違いはなかった。最速だったドゥカティと少し遅れていたホンダとの違いが大きかったと思う。時速にして8、10キロの差は大きすぎる。この意味で改善の幅が大きいと思う。パワーに関しては、2019年型から大きく改善されたと思う。とにかく、良いところも悪いところも4年前に非常に似ているということだ。」
「僕と一緒に走ったマーベリック・ビニャーレスのコーナーに注目して、新車を止める際に幾つかの問題があるのが見せた。ピットボックスで見たことを伝えると、少し良くなったように思え、カタールではすごく良かった。ポジティブなコメントが少し役立ったと思う」と、新たな役割であるテストライダーとしての目標を語り、現状を分析した。
ロレンソがテストライダーとして目標を語る
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