KTMは25日、3週間後に控えた2020年シーズンの再開を前に、参戦5年目となる2021年シーズンに起用するラインアップを発表。
ファクトリーチームのレッドブル・KTM・ファクトリー・レーシングは、レッドブル・ルーキーズ・カップ出身で、2015年、2017年、2018年にレッドブル・KTM・アジョのチームメイトだったブラッド・ビンダーとミゲール・オリベイラを再結成。
サテライトチームのレッドブル・KTM・テック3は、ダニロ・ペトルッチとイケル・レクオナを起用。
同時に最高蜂クラス1年目の2017年から起用してきたポル・エスパルガロが契約満了となる今年末にプロジェクトから離脱することを発表した。
ブラッド・ビンダー
「もう1年、レッドブル・KTM・ファクトリー・レーシングからRC16を走らせることが決まり、信じられないほどに興奮している。今シーズンのスタートが本当に楽しみ。最高蜂クラスでの最初のレースだ。この機会を得られたことを光栄に思い、KTMと共に輝く将来と素晴らしい時期が楽しみ。」
ミゲール・オリベイラ
「KTMがこれから2年間の参戦を提供してくれた、この機会を本当に嬉しく思う。このプロジェクトのライダーとして価値を示してくれ、僕を信じてくれていることを実感する。加入した1日目からベストを尽くし、グッドなリザルトを獲得するポテンシャルがあると信じてきた。これを近い将来に実現させたい。それを実現させるために、そして、ライダーとして成長するために、正しい場所にいると思う。グレートなグレートな機会だ。まだ2020年に集中する必要があるけど、このグレートなチャレンジに感謝する。KTMファミリーに感謝したい。」
イケル・レクオナ
「2021年のプロジェクトに向けて、僕を信頼してくれたレッドブル・KTM・テック3に心から感謝したい。初日から新型RC16にすごく良い感触があり、昨年バレンシアのレースで使用したバイクより、本当に進歩していた。このバイクでグレートなレースができると思う。2021年に参戦する契約を結べたことで、目標であるルーキー・オブ・ザ・イヤーに向けて十分な落ち着きを与えてくれる。」
ピット・バイラー(モータースポーツディレクター)
「我々のプログラムに参加するために、ハングリーなライダーたちを迎え入れることは大きな喜びです。ブラッドとミゲールは、生産的な協力関係があり、全てのステージにおいて、勝利の意欲と才能を証明しました。彼らは我々のプロジェクトを促進させるために必要な決定力があると信じています。同じことがレッドブル・KTM・テック3にも当てはまり、ダニロをファミリーに迎える入れることを嬉しく思います。彼の経験は非常に重要ですが、献身的で正しい姿勢のライダーに頼ります。まだ証明するものがあると信じています。」
「一方で、我々は将来のフロントランナーたちに投資をしますが、2021年にはスターになるかもしれません。楽しみです。我々は2つのチームを起用しますが、実際には同じバイクを走らせ、同じ可能性がある4人のアスリートで結成されたビックな1つのチームです。彼らの成長と成功はKTMの素晴らしい歴史となり、タフな競争の中でさらに高いところへ導いてくれるでしょう。」
マイク・レイトナー(レースマネージャー)
「2021年に向けて、レッドブル・KTM・ファクトリー・レーシングに大変才能のある2人を起用します。我々は彼らが軽量級と中量級で何ができたかを確認しました。両者を最高蜂クラスで起用できることは最高です。ミゲールは既に幾つかの前進を果たし、昨年のレッドブルリンクでは良い走りを見せてくれました。シルバーストンでのクラッシュは不運でした。残りのシーズンにおいて、肩の負傷に苦しんだからです。今年はグッドなチャンピオンシップとなり、2021年に向けて準備が整うことを期待します。ブラッドのスキルとポテンシャルを把握しています。当然、彼は新人であり、2021年により強くなれるようにカテゴリーで学べることを助けます。」
「202年のレースが楽しみです。この夏からシーズンを開催できるようにマネージメントをしてくれた全ての関係者に感謝しなければいけません。現在のラインアップに大きな自信があります。ビンダーは学び、ポルはまともな結果を得る大きなチャンスがあります。レース開催が待ち切れません。」
エルベ・ポンチャラル(レッドブル・KTM・テック3)
「イケル・レクオナは、現時点で最少年ライダーであり、2021年も我々と一緒に参戦します。このことが大変嬉しく思い、彼にとって昇格は大きな動機ですが、残念ながら、まだ才能を証明する機会がありませんでした。2021年にダニロ・ペトルッチを迎え入れることが楽しみです。大変尊敬する人物であり、普段の彼は誰にでも挨拶ができ、カリスマとユーモアのセンスがあります。その上、おそらく最も重要なことは、チームプレイヤーであり、レースウイナーです。」
「4人のライダーたちは、同じサポート、同じエキップメントが提供されます。これはKTMのサポートが受けられることを表します。KTMの幹部に感謝したいです。これはエキサイティングなニュースであり、エキサイティングなプログラムです。2020年に上手くやりたいですが、2021年のクルーたちとの仕事を始めたいです。」
レッドブル・KTM・ファクトリー・レーシングとレッドブル・KTM・テック3は、23日から2日間、ミサノ・ワールド・サーキット-マルコ・シモンチェリでプライベートテストを実施。7月19日のシーズン緒戦に向けて準備に取り組んだ。