プレスカンファレンス~20年シーズンの主役たちが集結

マルケス兄、ビニャーレス、リンス、クアルタラロ、ロッシ、ミラー、エスパルガロ弟が初めてのバーチャルプレスカンファレンスに出席。

第2戦スペインGPプレスカンファレンスは16日、ヘレス・サーキット-アンヘル・ニエトのプレスカンファレンスルームで行われ、昨年の勝者で現王者のマルク・マルケス、オフィシャルテストで最速度計を記録した総合3位のマーベリック・ビニャーレス、昨年2位を獲得した総合4位のアレックス・リンス、新人王を獲得した総合5位のファビオ・クアルタラロ、来季の去就に注目が集まる総合7位のバレンティーノ・ロッシ、来季ファクトリーチーム昇格が決まった総合8位のジャック・ミラー、来季KTMからHRCに移籍が発表された総合11位のポル・エスパルガロが出席。

マルク・マルケス
「通常の生活と『MotoGP™』のレースに戻れることは最高だけど、最も重要なことは、影響を受けた何百万人という全ての人たちを支援すること。僕たちができる全ての小さなことが本当に重要だから、僕たちはできる限りのことをしよう。ウイルスがまだ存在していることを意識して、忍耐強く、多くの注意を払う必要がある。」

「昨日は重要な1日だった。最初に戻れたこと。次ぎにプレシーズンに幾つかの疑問があったから。それは、バイクの技術面と僕自身のフィジカル面のことだったけど、全てが修正された。プレシーズンはすごく苦労したけど、今は思うように走らせることができ、体調は完璧だ。」

「技術面は、カタールのラスト1時間で大きな前進を果たし、昨日のテストで2019年のフィーリングを取り戻したことを再確認した。これは僕たちにとって本当に重要だ。ウインターテストで試した全てのことをもう一度とトライしなければいけない。新しいアイテムもあるから、早く走りたい。仕事を続けたい。」

「ホンダの決定を常に尊重する。チームとライダーにとって最善の選択をすることに努め、来年は昨年にようにチームメイトが変更するけど、当然、バレンシアでホルヘ・ロレンソの後任を探すことは特例だった。アレックス・マルケスはレプソル・ホンダ・チームに所属し、来年はLCR・ホンダから参戦する。彼にとって良い動きだ。レプソル・ホンダ・チームに所属することは表彰台を意味する。通常、新人はLCR・ホンダのようなサテライトチームから始め、HRCの全面的な支援を受けられることから、彼にとっては良いことだ。」

「ポルと来年チームを共有することが嬉しい。KTMとホンダのレベルを確認できることは興味深い。レプソル・ホンダ・チームに所属することは表彰台を意味することから、災害でなければ、僕は状況が嬉しい。」

「カル・クラッチローは、ホンダとHRCに多くの情報を提供してきた。オフィシャルサポートを受け、長い間HRCファミリーだった。これはホンダの決定。誰かがチームを離れるときは寂しいけど、弟の場合がOKだ。」

マーベリック・ビニャーレス
「最高の気分だ。チームの雰囲気と調和は最高。全てのパーツが揃っていると思う。この調子を続ける必要がある。昨年から積み上げてきた仕事を続けなければいけない。バイクに乗ることが待ち切れない。」

「カタールの状態がすごく良かったと言いたい。昨日は1ラップ目から素晴らしい感触があった。確かに、1戦ではなく、毎日レベルを維持することが大切。一貫してバイクを向上させることが重要で、確かにもう少しトップスピードが必要だけど、今年はグッドなジャンプを果たすことができた。」

アレックス・リンス
「昨年から大きな前進を果たした。僕たちのバイクは大きく変更されたから、新しいシャーシとエンジンを開発してくれた日本のスタッフたちに感謝したい。プレシーズンはすごく良かった。バイクへの信頼感が大きく膨らみ始めている。今まで以上に準備ができている。今すぐにでも始めたい。」

「昨年の終盤は一貫性に欠けていたけど、今年は何かが見つかり、冬の間に一貫性を向上するために懸命に働いてきたから、可能な限り長く、トップに立つためにファイトしよう。」

ファビオ・クアルタラロ
「長くバイクの乗っていなかったから、スピードを感じることはとても楽しかった。今年は、マレーシアとカタールしかバイクに乗っていなかったから、昨日のテストは簡単ではなかった。今年型は昨年型のスペックとは異なることから、最初のセッションは難しかったけど、バイクのポテンシャルは本当に良い。ライバルたちは本当に速いから、可能な限り素早く順応しなければいけない。」

「マーベリックが発言したように、トップスピードの改善が必要だけど、正直なところ、とても良い感じがある。昨年型と比較して、まだ幾つかの調整が必要だけど、マルクは全てのコンディションで速いことから、彼とのギャップを埋めるために本当に良い仕事をする必要がある。」

バレンティーノ・ロッシ
「とてもストレンジな状況だ。24年間、25年間もチャンピオンシップに参戦して、これほど長く、家で過ごしたことがなかったから、何か違う感覚だった。週末のプレッシャーとアドレナリンなしの生活は不思議で、最初は少し退屈だったけど、全てを理解すると、自宅に滞在することも良いと感じた。だけど、リスタートがとても嬉しい。世界中のファンと全ての関係者には、恋しかったと思うから、再開は最高だ。」

「昨日はバイクに乗る準備が出来ていて、長い時間だったけど、今までと同じ気持ち、同じ喜びがあり、明日は通常の週末が始まる。午後は少し難しかった。幾つかの修正が必要だから、ペースの仕事をしなければいけないけど、総合5番手はそれほど悪くない。」

「状況が少し変わってしまった。2021年に参戦するかどうかを判断するために、まだ速く走ることができるのか、戦闘的になれるのかを確認しなければいけなかったから、2020年に走る必要があったけど、最終的にレースを走らずに決断を下さなければいけなかった。」

「ヤマハと何度も話し合った。僕は続けたい。年を取ると、さらに仕事が必要となることから、大きな努力を費やすことになるけど、僕はゲームの一部になりました。ヤマハとは合意した。ペトロナスと話し合い、全てが修正された。」

「契約書にサインをしていない。まだチームを結成しなければいけないことから、準備ができていない。ファビオと僕は、チームを入れ替わることから、多くの人たちの動きに大きく依存するけど、修正できると思う。」

ジャック・ミラー
「家族と一緒にオーストラリアの農場で過ごしたことは幸運だった。ここ10年間で最も長く実家で過ごし、「ああ、本当は行きたくない」と思って家を出たのは、初めてのことだったけど、バイクにもう一度乗れたことは最高だ。最初の周回は少し錆びついていたけど、直ぐに解消した。」

「誰もが知っている通り、契約交渉はレース間に行われるけど、地球の反対側からそれをしたのは少し不思議だった。それは良い意味で良かった。契約に興奮している。ドウカティ・チームのために走ることが待ち切れないけど、まだ2020年シーズンが始まっていない。主な焦点は、パフォーマンスを安定させること。この数年間、僕に多くのことを与えてくれたから、何か恩返しができれば最高だろう。」

「昨年は多くの表彰台を獲得したけど、残念ながら最も低いところだったから、上の段に進みたい。プラマックは良いときも悪いときも僕を後押ししてくれたから、祝福を与えるという義務感がある。」

ポル・エスパルガロ
「多くの浮き沈みと大きな決断、そして感情を伴った外出禁止期間だった。最終的に、現在のグリッド上でベストライダーと一緒に、そして対決することになる。ノーというのは難しい。ワールドチャンピオンのチームとファクトリーに対して、ノーと言うことは難しい。そのことに関して何度も考えた。」

「KTMと共に素晴らしい時期を過ごした。3年前のカタールの最も暗い状況から、僕たちはレースで楽しめるところまで来た。離れることは寂しいけど、僕は29歳。みんなと同じように最大限のことを望む。このファクトリーに移籍することは、非常にエキサイティングだけど、KTMと一緒に最後のシーズンを楽しみ、レースを始めるときが来た。まだ僕たちは良いことができると思う。トライしよう。」

「プロジェクトを開始したときから、僕たちの考え方は勝つことだった。3年前もそうだったけど、そのためのバイクがなかった。今はその目標に向かって近づいている。まだその段階ではないけど、バイクに乗る度に、周回する度に、そしてシグナルが消灯する度に、勝つことを考える。」

「オーストリアで2戦が開催されることは、KTMにとって、グッドなニュースだ。KTM機に上手く適応するトラックだから、グッドなリザルトを獲得する機会となるだろう。可能な限りのベストリザルトと共に長く続いた関係に終止符を打ちたい。」

VideoPass(ビデオパス)』では、第2戦スペインGPのフリー走行1から最終戦バレンシアGPの決勝レース共同記者会見まで、全戦を完全網羅の生中継で配信。