開催日程~2020年シーズンは全15戦を開催

アルゼンチンGP、タイGP、マレーシアGPがキャンセルとなり、第14戦バレンシアGP後に欧州で1戦を追加。

国際モーターサイクリズム連盟(FIM)は31日、国際ロードレーシングチーム連盟(IRTA)、ドルナスポーツと共に新型コロナウイルスの蔓延により、開催が延期され、開催日が未定となっていた『Gran Premio Motul de la Republica Argentina(アルゼンチンGP)』、『OR Thailand Grand Prix(タイGP)』、『Shell Malaysia Motorcycle Grand Prix(マレーシアGP)』のキャンセルを発表した。

2014年に改修工事を経て、テルマス・デ・リオ・オンドで初開催されてから今年で開催7年目を迎える予定だったアルゼンチンGPは、当初4月19日に開催を計画していたが、3月11日に新たな日付として11月22日に開催を延長。6月11日に発表された開催日程では、開催日が未定となったいたが、今回の開催中止を受け、ドルナスポーツとアルゼンチンGPのプロモーターの間で、2021年の開催に向けて作業を始め、近日中に国際モーターサイクリズム連盟に開催可能な日付を提案する。

2018年にチャーン・インターナショナル・サーキットで初開催され、今年で開催3年目を迎える予定だったタイGPは、当初3月22日に開催を計画。3月2日に開催がキャンセルされ、3月5日に10月4日に開催を延長。6月11日に発表された開催日程では、開催日が未定となったいたが、ドルナスポーツとタイGPのプロモーターの間では、2026年まで開催を継続することで、新たに合意に至った。

1999年にセパン・インターナショナル・サーキットで初開催されてから、毎年開催されるマレーシアGPは、11月1日に開催を計画していたが、6月11日に発表された開催日程では開催日が未定となり、今回21年目の開催が中止。ドルナスポーツとマレーシアGPのプロモーターの間では、2021年の開催に向けて作業を始め、近日中に国際モーターサイクリズム連盟に開催可能な日付を提案することになった。

同時に、第14戦バレンシアGP後の11月20日から22日まで、欧州で最終戦を開催することが決定。詳細に関しては、8月10日に発表することになった。

カルメロ・エスペレータ(ドルナスポーツ最高経営責任者)
「今シーズンのアルゼンチンGP、タイGP、マレーシアGPのキャンセルを発表したことを大変悲しく、2020年のカレンダーを大変寂しく思います。テルマス・デ・リオ・オンド、ブリーラム、セパンにおいて、『MotoGP™』を楽しむための我々と共に大陸間を移動するファンの情熱は信じられないほどで、彼らの作り出すスポーツに対する歓迎と雰囲気は大変素晴らしいです。」

「しかし、2020年シーズンの開催日程に欧州でグランプリの開催を追加し、我々は少なくても2026年まで、タイで開催する新たな合意に至ったことを嬉しく思います。来年、アルゼンチン、タイ、マレーシアに戻って来ることを楽しみにしています。我々が経験しているこの複雑な世界規模の状況に対して、全てのファンの理解と忍耐に感謝します。」

ホルヘ・ビエガス(国際モーターサイクリズム連盟会長)
「トラックに戻るために全力を尽くしてくれたドルナスポーツ、全てのチーム、各国連盟、開催地の主催者に感謝します。そのために日々適応することで、非常に完璧で競争的な世界選手権を開催します。15戦目の開催に関しては近日中に発表され、我々は、これまで以上に強くなって戻ってきます!」

2020年シーズンの開催中止は、ドイツGP、TTアッセン、フィンランドGP、イギリスGP、オーストラリアGP、日本GP、イタリアGP、アメリカズGP、アルゼンチンGP、タイGP、マレーシアGPの11戦となった。

VideoPass(ビデオパス)』では、第3戦アンダルシアGPの決勝レースを含めた全セッションを完全網羅のオンデマンドで配信。