『MotoGP™クラス』プレビュー~初優勝を挙げたKTMがホーム凱旋

参戦58戦目で初優勝を挙げ、ブルノでプライベートテストを実施したKTMがホームのレッドブルリンクに挑む。

第5戦オーストリアGPは、レッドブルリンクで8月14日(金)に初日、16日(日)に決勝レースを開催。週末を通じて降水確率が高く、今季初のウェットコンディションで開催される可能性が高い中、前戦チェコGPで7位ながら、総合1位を維持したファビオ・クアルタラロが昨年3位表彰台を獲得した当地で、ライバルたちの挑戦を受ける。

シーズン緒戦で右上腕骨を骨折したマルク・マルケスは、3戦連続の欠場。レプソル・ホンダ・チームはテストライダーのステファン・ブラドルを継続起用すれば、前戦で右膝を骨折したフランチェスコ・バグナイアは、今週末からの2連戦の欠場となることから、プラマック・レーシングは、ドゥカティのテストライダー、ミケーレ・ピロを招集。アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニは、禁止薬物使用による出場停止中のアンドレア・イアンノーネの代役として、テストライダーのブラッドリー・スミスを今週末も起用する。

前戦の結果をヤマハに加入してからのワーストリザルトと評価した総合2位のマーベリック・ビニャーレスは、高速2連戦で17ポイント差を詰めに行き、初表彰台を獲得して総合3位に浮上したフランコ・モルビデッリと2戦連続好走を見せた総合7位のバレンティーノ・ロッシは、表彰台、そしてヤマハ機の当地初優勝を目指す。

2戦連続して困難なレースとなった総合4位のアンドレア・ドビツィオーソは、初開催の2016年から優勝2回、2位1回、3位1回。総合9位のジャック・ミラー、総合15位のダニロ・ペトルッチと共に今季初優勝に向けて、ドゥカティ機のポテンシャルをフルに引き出したいところ。

前戦で表彰台を獲得した総合6位のヨハン・ザルコは、データが揃う昨年の優勝機、デスモセディチGP19を駆け、2戦連続の表彰台、最高峰クラス初優勝を虎視眈々と狙う。

最高峰クラス3戦目で初優勝を挙げた総合5位のブラッド・ビンダーは、表彰台争いを繰り広げた総合11位のポル・エスパルガロ、自己最高位の6位を獲得した総合12位のミゲール・オリベイラと共に、ブルノ・サーキットに延滞してプライベートテストを実施。2週間前にテストライダーのダニ・ペドロサがプライベートテストを実行したホームレースに向けて、可能な限り準備を整えて乗り込む。

右肩の負傷を抱えながら、4位を獲得した総合10位のアレックス・リンスは、再び右周りの高速トラックに挑み、今季2度の転倒リタイアを喫して総合14位に後退したジョアン・ミルは、昨年肺挫傷が原因で欠場したが、軽量級に参戦した2016年と2017年に連勝したトラックで仕切り直すを図る。

最高峰クラス3年目の緒戦から3戦連続してトップ10入りした総合8位の中上貴晶は、昨年自己最高位の6番グリッドから11位。1年前に優勝争いを演じた19年型のRC213Vで初の表彰台獲得に挑戦する。

第5戦オーストリアGPタイムスケジュール
8月13日(木)
17時00分(24時00分): プレスカンファレンス
8月14日(金)
09時55分(16時55分): フリー走行1(45分間)
14時10分(21時10分): フリー走行2(45分間)
8月15日(土)
09時55分(16時55分): フリー走行3(45分間)
13時30分(20時30分): フリー走行4(30分間)
14時10分(21時10分): 公式予選1(15分間)
14時35分(21時35分): 公式予選2(15分間)
8月16日(日)
09時40分(16時40分): ウォームアップ走行(20分間)
14時00分(21時00分): 決勝レース(28ラップ)

過去4年間の決勝レースリザルト
2019年-ドライコンディション
優勝:アンドレア・ドビツィオーソ(ドゥカティ)
2位:マルク・マルケス(ホンダ)+0.213秒差
3位:ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)+6.117秒差

2018年-ドライコンディション
優勝:ホルヘ・ロレンソ(ドゥカティ)
2位:マルク・マルケス(ホンダ)+0.130秒差
3位:アンドレア・ドビツィオーソ(ドゥカティ)+1.656秒差

2017年-ドライコンディション
優勝:アンドレア・ドビツィオーソ(ドゥカティ)
2位:マルク・マルケス(ホンダ)+0.176秒差
3位:ダニ・ペドロサ(ホンダ)+2.661秒差

2016年-ドライコンディション
優勝:アンドレア・イアンノーネ(ドゥカティ)
2位:アンドレア・ドビツィオーソ(ドゥカティ)+0.938秒差
3位:ホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)+3.389秒差

VideoPass(ビデオパス)』では、第5戦オーストリアGPのプレスカンファレンスから『MotoGP™クラス 』の決勝レースプレスカンファレンスまで完全網羅の生中継で配信。