決勝レース:ドビツィオーソが今季初優勝で総合2位に浮上

衝撃的なアクシデント、波乱のクラッシュが相次いだ後、ミルとミラーが表彰台を獲得。

第5戦オーストリアGP決勝レースは16日、レッドブルリンクで行われ、赤旗中断後に2番グリッドからスタートしたアンドレア・ドビツィオーソが終盤にライバルたちを引き離して、昨年8月のオーストリアGP以来1年ぶりに今季初優勝。当地で2年連続3勝目、最高峰クラスで15勝目、キャリア通算24勝目を挙げ、ドゥカティに50勝目をもたらした。

気温27度、路面温度53度のドライコンディションの中、9ラップ目の3コーナーで8番手争いを繰り広げていた7番グリッドのフランコ・モルビデッリと9番グリッドのヨハン・ザルコが激突。2機の車両がトラックを横切り、破片がトラック上に残ったことから赤旗が提示され、レースは28ラップから20ラップに短縮。8ラップの順位でグリッドが決まり、クイックスタートが実施。

ウォームアップ走行で今季初めて1番手に進出し、8ラップを終了した時点で4番手だったジョアン・ミルは、最終ラップに逆転して、1.377秒差でフィニッシュ。自己最高位2位、最高峰クラス21戦目で初表彰台を獲得すれば、3番グリッドのジャック・ミラーは、1.549秒差の3位に入り、昨年11月の最終戦バレンシアGP以来、今季初の表彰台を獲得。

公式予選1で7番手だったことから17番グリッドからスタートしたブラッド・ビンダーは、赤旗後に9番グリッドから5.526秒差の4位。地元KTM勢の最高位に進出すれば、7番グリッドのバレンティーノ・ロッシは、5.837秒差の5位。

12番グリッドの中上貴晶は、6.403秒差の6位。11番グリッドのダニロ・ペトルッチは7位。

赤旗前にコースアウトを喫して最後尾20番グリッドからスタートしたファビオ・クアルタラロは、12.534秒差の8位。16番グリッドのイケル・レクオナは、今季初完走の9位。6番グリッドのマーベリック・ビニャーレスは、スタートで大きく出遅れて10番手。

負傷代理を務めた2人のテストライダー、ミケール・ピロは12位、ステファン・ブラドルは17位。

赤旗提示前に1番手だったポル・エスパルガロは、5番手走行中の9ラップ目4コーナーでワイドになった際に、イン側から進入してきた5番グリッドのミゲール・オリベイラと接触して、2戦連続の転倒リタイア。オリベイラは、第3戦アンダルシアGPに続き今季2度目の転倒リタイア。

8番グリッドのアレックス・リンスは、1番手に飛び出した直後の12ラップ目6コーナーで今季3度目の転倒を喫した。

チャンピオンシップは、ポイントリーダーのファビオ・クアルタラロが8ポイントを加算。総合4位のドビツィオーソは、11ポイント差の2位に浮上すれば、総合2位ビニャーレスは、19ポイント差の3位に後退した。

RESULTS

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