『Moto3™クラス』プレビュー~アルベルト・アレナス対小椋藍

2ポイント差に接近した小椋がポイントリーダーに挑戦。左手首を手術した鈴木は欠場。

第9戦カタルーニャGPは、バルセロナ-カタルーニャ・サーキットで9月25日(金)に初日、27日(日)に決勝レースを開催。前戦エミリア・ロマーニャ&リビエラ・ディ・リミニGPの4位で総合1位を維持したアルベルト・アレナスが昨年2年連続して多重クラッシュに巻き込まれる形で転倒リタイアしたホームレースでポジションのキープに挑む。

ポイントリーダーに挑むのは、3クラスで最多となるシーズン6度目の表彰台を獲得した総合2位の小椋藍。2007年に総合3位を獲得した小山知良が記録した1年間の表彰台獲得数に並び、今週末は昨年2番グリッドから6位だった当地で2ポイント差を逆転すれば、日本人ライダーとしては、昨年3月の開幕戦カタールGPで優勝した鳥羽海渡以来となるポイントリーダーに初めて飛び出す。

ミサノで今季初優勝と10位だった総合3位のジョン・マックフィー、今季3度目の表彰台を獲得して総合4位に浮上したチェレスティーノ・ヴィエッティ、クラスで唯一全戦でポイントを連取する総合6位のトニー・アルボリーノ、フリー走行で速さを見せる総合7位のガブリエル・ロドリゴ、総合8位のジャウメ・マシア、総合9位のラウール・フェルナンデェス、今季初優勝を挙げ、2012年に始まった『Moto3™クラス』で最多優勝となる12勝目を挙げた総合10位のロマーノ・フェナティらが優勝、表彰台に挑戦。

総合5位の鈴木竜生は、前戦の公式予選で転倒を喫した際に左手首を骨折したことから、手術を受け、早期回復に向けてリハビリを開始するが、今週末は欠場となることから、チームは代役を起用する。

今季の最高位となる9位に進出した総合19位の鳥羽と技術的な問題を抱えながらポイント圏内でフィニッシュした総合22位の佐々木歩夢は、シングルフィニッシュ、そして、今季初表彰台を狙い、活動の拠点をバルセロナに構える山中琉聖國井勇輝はポイント圏内でのフィニッシュを目指す。

タイムスケジュール
9月25日(金)
09時00分(16時00分): フリー走行1(40分間)
13時15分(20時15分): フリー走行2(40分間)
9月26日(土)
09時00分(16時00分): フリー走行3(40分間)
12時35分(19時35分): 公式予選1(15分間)
13時00分(20時00分): 公式予選2(15分間)
9月27日(日)
09時40分(16時40分): ウォームアップ走行(20分間)
12時00分(19時00分): 決勝レース(21ラップ)

過去5年間の決勝レースリザルト
2019年-ドライコンディション
優勝:マルコス・ラミレス(ホンダ)
2位:アロン・カネト(KTM)+0.119秒差
3位:チェレスティーノ・ヴィエッティ(KTM)+0.246秒差

2018年-ドライコンディション
優勝:エネア・バスティアニーニ(ホンダ)
2位:マルコ・ベツェッキ(KTM)+0.167秒差
3位:ガブリエル・ロドリゴ(KTM)+0.170秒差

2017年-ドライコンディション
優勝:ジョアン・ミル(ホンダ)
2位:ロマーノ・フェナティ(ホンダ)+0.191秒差
3位:ホルヘ・マルティン(ホンダ)+0.279秒差

2016年-ドライコンディション
優勝:ホルヘ・ナバーロ(ホンダ)
2位:ブラッド・ビンダー(KTM)+0.564秒差
3位:エネア・バスティアニーニ(ホンダ)+0.817秒差

2015年-ドライコンディション
優勝:ダニー・ケント(ホンダ)
2位:エネア・バスティアニーニ(ホンダ)+0.035秒差
3位:エフレン・バスケス(ホンダ)+0.600秒差

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