プレスカンファレンス~2戦目の鍵はプレッシャー、プレシジョン、ペース

テルエルGPの開幕を前日に控えた中、ミル、クアルタラロ、ビニャーレス、ドビツィオーソ、リンス、マルケス弟が共同会見に出席。

第12戦テルエルGPプレスカンファレンスは22日、モーターランド・アラゴンのプレスカンファレンスルームで行われ、総合1位のジョアン・ミル、総合2位のファビオ・クアルタラロ、総合3位のマーベリック・ビニャーレス、総合4位のアンドレア・ドビツィオーソ、総合7位のアレックス・リンス、総合12位のアレックス・マルケスが出席した。

ジョアン・ミル
「今週末が楽しみ。グッドでポジティブなことができると思う。このトラックは最高。前戦のレース終盤に問題があり、その理由を理解することが重要。情報があり、周回を重ね、もしかしたら、路面にタイヤラバーが残っていることから、全員がより速くなると思う。面白くなることは確かだ。」

「プレッシャーは同じ。残り4戦で6ポイント差を引き離していても、6ポイント差のギャップがあっても同じ。何も変わらない。重要なことは毎戦グッドなポジションに位置し、ポテンシャルを証明すること。レース毎にアプローチ変えることは大きな間違いだろう。レース毎に取り組む。可能な限り多くのポイントを稼ぐことにトライしよう。優勝のチャンスがあれば、トライしよう。そうでなければ、表彰台、またはそれに近いところを維持しよう。」

ファビオ・クアルタラロ
「先週末は僕たちにとって少し難しかった。転倒の後でグレートなポールポジションを獲得したけど、レースではフロントタイヤに問題があった。プレッシャーの問題だけど、僕たちのペースはあまり良くなかった。トップ5をファイトするには十分だったけど、表彰台、優勝を争うほどではなかった。今週末に向けて何かポジティブなことが見つかったようだ。明日、土曜、そして日曜に向けて、何かポジティブなことがあると思うから、グレートなリザルトに向けてファイトしたい。」

「まだレースが残っているから、プレッシャーはそんなにない。今は2番手。僕の周囲には3人のライダー、それもファクトリーライダーたちがある。彼らは闘う必要があるから、正直なところ、チャンピオンシップのプレッシャーが僕にはない。少し開放されている気分。自信がある。現時点で僕たちはグレートなポジションに位置する。」

マーベリック・ビニャーレス
「より正確になろう。より適切な走行ラインで走ろう。特にバイクに適応しよう。先週末に大きな前進を果たしたけど、もう少し適応する必要がある。多くの良い点と悪い点があることから、僕たちは良いところを最大限に活かせるように集中しなければいけない。最も気に入ったことは、終盤に何かあったこと。優勝争いをしているとき、その何かがあることが分かっていることは良いことだけど、まだ改善が必要。バイクと一緒によりスムーズにならなければいけない。」

「機械的な問題が原因で、3レースで少なくても40ポイントを失ってしまった。稼ぐことができたかもしれない信じられないポイント数だけど、最終的には、そのことに直面する必要があると思う。ミサノではグッドなリザルトだった。もう一度優勝でき、沢山のポイントを稼いだ。結局のところ、僕たちのチームは良く機能している。なぜ時々トップに立つためのパフォーマンスを発揮できないのかを理解しなければいけない。ライディングスタイルに集中するには理由がある。そのことを理解する。バイクはバイク。現時点でバイクを改善することはできない。現状から性能を最大限に引き出す必要がある。」

「僕たちは良い仕事ができると確信している。バレンシアは好きなトラック。ポルティマオは本当に好きなトラックだ。直ぐに速く走れた。これは常にポジティブなことだから、僕たちにとって鍵は一貫性だ。一貫性になることができれば、確実にタイトルをファイトするチャンスが持てると思う。」

アンドレア・ドビツィオーソ
「先週末は苦しんだ。特に気温。レースでは状況が少し良かった。最速者たちと同じペースで走るには、十分に良くなかったけど、僕たちはここに滞在する。チャンピオンシップはまだオープンだ。難しく厳しい。彼らは全てのトラックで本当に強くて速いけど、僕たちは改善の余地が大きいことから、コンディションが良くなることを願う。誰もが確実に速くなるだろう。同じトラックでのダブルレースは難しくなる。しかし、夢を追い続け、仕事を続けなければいけない。」

「僕にとって、ここにいるライダーたちと比較すると、奇妙で難しいシーズンとなってしまった。チャンピオンシップを考えるほど、決して強くなかったけど、僕はここにいる。それが重要だ。まだ僕たちにチャンスがあると思うけど、それは難しい。1戦に勝ったけど、フィーリングが良くない。この状況でチャンピオンシップを闘うことは難しいことから、最後まで僕たちのカードを使おうと思う。」

アレックス・リンス
「失うものはない。もしかしたら、そうではないかもしれない。36ポイント差。少し遠いけど、まだオプションがある。まだ100ポイントのゲームがあることから、ポイントの挽回に向けてトライしよう。確かに今シーズンは浮き沈みがあり、すごく苦しんだけど、これは払うべき代償だった。僕たちはファイトをするために、ここにいなければいけない。先週末は最高の結果だったけど、他人が言うように、全員がより接近することから、より難しくなるだろう。どこで着陸できるのか見てみよう。」

「肩の怪我から回復するには、ある程度の時間が必要だから、今シーズン中に100%回復するとは言い難い。僕にとってアラゴンは、例えばモンメロやミサノのようにアグレッシブではない。右腕はあまり苦しまない。確かに、2つ、3つのビックな機会を失ってしまったけど、僕たちはいつもファイトした。常に機会はあったから、何が起こるのか見てみよう。ジョアンと僕の結果を見ての通り、スズキは非常に良く機能している。」

アレックス・マルケス
「正直なところ、今週末の目標は勝つことではなく、先週末に取り組んだ仕事を繰り返すこと。レースはプラクティスで本当に良い仕事をした結果だった。僕たちは毎日、特に暑いところ、寒いところで改善した。全ての状況で速かった。それは結果だった。ペースが良いことはレース前から分かっていた。11番グリッドから難しくなることは分かっていたけど、今週末は興味深い。2週目にどれぐらい改善できるのか確認する。それは興味深いこと。多くの点で改善ができると思う。レースの鍵となる予選に集中しなければいけない。できる限りベストな週末になるようにトライしよう。少し不足している思うラップタイムを磨こう。」

「僕にとって、ミサノのテストは非常に重要だった。カタールのプレシーズンから前進したけど、テストをする機会がなかった。新人にとって、ロックダウンの3か月間、バイクに乗れなかったのは辛かった。ヘレスでシーズンが始まったけど、週末にものごとを試すのは少し難しい。ミサノで幾つかのことを試し始め、セットアップにトライしてみた。あのテストでバイクを少し理解し、自信を掴む機会となった。僕たちにとって素晴らしいテストとなった。それ以降、僕たちは良い手段で仕事をしているようだ。タカは序盤戦から速かった。3年目。今年は本当に良い前進を果たした。」

VideoPass(ビデオパス)』では、第12戦テルエルGPのフリー走行1から決勝レースまで完全網羅の生中継で配信