『Moto2™クラス』プレビュー~ロウズ対バスティアニーニ

9戦目終了時点でタイトル争いの主役だったマリーニとベツェッキは今週末の結果次第。

第13戦ヨーロッパGPは、サーキット・リカルド・トルモで11月6日(金)に初日、8日(日)に決勝レースを開催。前戦テルエルGPでキャリア初の3連勝、キャリア初のポイントリーダーに飛び出したサム・ロウズは、昨年10位、4年前の4位が最高位だった当地に乗り込み、参戦7年目での初タイトル獲得に向けて、ライバルたちの挑戦を受ける。

クラス最多となる7度目の表彰台を獲得しながら、総合2位に後退したエネア・バスティアニーニは、中量級王者として最高峰クラスへの昇格を目指し、バレンシアでの2連戦で7ポイント差を詰めるだけでなく、総合1位の返り咲きを狙う。

アラゴンでの2連戦で5ポイントしか稼げなかった総合3位のルカ・マリーニと連続転倒を喫した総合4位のマルコ・ベツェッキは、23ポイント差と48ポイント差に後退。最終戦までタイトル争いに挑戦できるかどうかは、今週末の結果次第。

数字的には逆転の可能性が残されているが、現実的にはタイトル争いから脱落した総合5位のホルヘ・マルティンをはじめ、総合6位のレミー・ガードナー、総合8位のジョー・ロバーツ、総合10位のファビオ・ディ・ジャンアントニオ、総合15位のホルヘ・ナバーロらが優勝、表彰台を狙いに行き、総合17位のジェイク・ディクソン、総合18位のエクトル・ガルソ、総合19位のマルコス・ラミレスらは初表彰台を目指す。

アラゴンの2連戦で9位と14位だった総合7位の長島哲太は、自己最高位の1桁台でチャンピオンシップを締め括るため、シーズンラストの3連戦でスタートダッシュを図る。

タイムスケジュール
11月6日(金)
11時55分(19時55分): フリー走行1(40分間)
15時30分(23時30分): フリー走行2(40分間)
11月7日(土)
11時55分(19時55分): フリー走行3(40分間)
15時50分(23時50分): 公式予選1(15分間)
16時15分(24時15分): 公式予選2(15分間)
11月8日(日)
09時30分(17時30分): ウォームアップ走行(20分間)
12時20分(20時20分): 決勝レース(25ラップ)

過去5年間の決勝レースリザルト
2019年-ドライコンディション
優勝:ブラッド・ビンダー(KTM)
2位:トーマス・ルティ(カレックス)+0.735秒差
3位:ホルヘ・ナバーロ(スピードアップ)+1.045秒差

2018年-ウェットコンディション
優勝:ミゲール・オリベイラ(KTM)
2位:イケル・レクオナ(KTM)+13.201秒差
3位:アレックス・マルケス(カレックス)+22.175秒差

2017年-ドライコンディション
優勝:ミゲール・オリベイラ(KTM)
2位:フランコ・モルビデッリ(カレックス)+2.154秒差
3位:ブラッド・ビンダー(KTM)+4.181秒差

2016年-ドライコンディション
優勝:ヨハン・ザルコ(カレックス)
2位:トーマス・ルティ(カレックス)+3.281秒差
3位:フランコ・モルビデッリ(カレックス)+4.981秒差

2015年-ドライコンディション
優勝:ティト・ラバット(カレックス
2位:アレックス・リンス(カレックス)+0.309秒差
3位:トーマス・ルティ(カレックス)+3.347秒差

VideoPass(ビデオパス)』では、第13戦ヨーロッパGPの開催前日プレスカンファレンスから決勝レース後のプレスカンファレンスまで完全網羅の生中継で配信