『Moto3™クラス』プレビュー~候補者6人によるタイトル争い

総合1位アレナスに小椋、ヴィエッティ、マシア、アルボリーノ、マックフィーが挑戦。

第13戦ヨーロッパGPは、サーキット・リカルド・トルモで11月6日(金)に初日、8日(日)に決勝レースを開催。前戦テルエルGPで今季8度目のトップ5入りとなる4位に進出した総合1位のアルベルト・アレナスは、昨年転倒後に20位で完走したチームのホームグランプリでライバルたちの挑戦を受けて立ち、アドバンテージの拡大を目指す。

モーターランド・アラゴンでの2連戦でポイント差が広がった総合2位の小椋藍と総合3位のチェレスティーノ・ヴィエッティは、シーズン4度目、最後となる3連戦の初戦、当地での2連戦の初戦でアレナスの前でフィニッシュし、プレッシャーをかけて行きたいところ。

ホンダの歴史に名を刻む2連勝を挙げ、1戦で逆転が可能な24ポイント差まで接近した総合4位のジャウメ・マシア、感染者との接触で大事を取って第11戦アラゴンGPを欠場しながら、ギャップを36ポイント差にとどまっている総合5位のトニー・アルボリーノ、連続転倒の悪い流れをアラゴンで止めた総合7位のジョン・マックフィーは、逆転の可能性を視野に入れ、上位進出を目指す。

トップ6のタイトル争いに大きな影響力を及ぼす存在になりそうなのは、速さが際立つ総合7位のラウール・フェルナンデス、予選順位に関係なく、後方からの挽回力が高い総合8位のダーリン・ビンダー、安定してトップグループで走行する総合9位の鈴木竜生、前戦で今季初の表彰台を獲得した総合15位の佐々木歩夢と総合16位の鳥羽海渡、昨年の最終戦で初優勝を挙げた総合17位のセルジオ・ガルシアら。

レギュラー参戦1年目の山中琉聖國井勇輝は、『Moto3™ Junior World Championship(Moto3™ジュニア世界選手権)』の参戦でトラックの特徴を把握することから、ポイント圏内の進出を狙う。

タイムスケジュール
11月6日(金)
10時00分(18時00分): フリー走行1(40分間)
13時35分(21時35分): フリー走行2(40分間)
11月7日(土)
10時00分(18時00分): フリー走行3(40分間)
13時15分(21時15分): 公式予選1(15分間)
13時40分(21時40分): 公式予選2(15分間)
11月8日(日)
09時00分(17時00分): ウォームアップ走行(20分間)
11時00分(19時00分): 決勝レース(23ラップ)

過去5年間の決勝レースリザルト
2019年-ドライコンディション
優勝:セルジオ・ガルシア(ホンダ)
2位:アンドレア・ミニョ(KTM)+0.005秒差
3位:チャビエル・アルティガス(ホンダ)+0.180秒差

2018年-ウェットコンディション
優勝:ジャン・オンジュ(KTM)
2位:ホルヘ・マルティン(ホンダ)+4.071秒差
3位:ジョン・マックフィー(KTM)+6.130秒差

2017年-ドライコンディション
優勝:ホルヘ・マルティン(ホンダ)
2位:ジョアン・ミル(ホンダ)+3.760秒差
3位:マルコス・ラミレス(KTM)+3.877秒差

2016年-ドライコンディション
優勝:ブラッド・ビンダー(KTM)
2位:ジョアン・ミル(KTM)+0.056秒差
3位:アンドレア・ミニョ(KTM)+0.081秒差

2015年-ドライコンディション
優勝:ミゲール・オリベイラ(KTM)
2位:ホルヘ・ナバーロ(ホンダ)+0.198秒差
3位:ヤコブ・コーンフィール(KTM)+2.090秒差

VideoPass(ビデオパス)』では、第13戦ヨーロッパGPの開催前日プレスカンファレンスから決勝レース後のプレスカンファレンスまで完全網羅の生中継で配信