第14戦バレンシアGPは、サーキット・リカルド・トルモで11月13日(金)に初日、15日(日)に決勝レースを開催。当地で開催された前戦ヨーロッパGPで最高峰クラス初優勝を挙げたジョアン・ミルは、タイトル獲得に向けて、2戦連続の優勝、4戦連続8度目の表彰台を目指す。
37ポイント差のファビオ・クアルタラロとアレックス・リンスは、ミルが表彰台を獲得すれば、その時点でタイトル争いに決着がついてしまい、自力での逆転が不可能な状況に追い込まれたが、最終戦ポルトガルGPまでタイトル獲得の可能性を延ばすために、優勝を狙う。
ミルとリンスが所属するスズキは、1982年以来38年ぶりとなるコンストラクター部門の初制覇に向けて総合1位に浮上。ドゥカティが7ポイント差、ヤマハ25ポイント差、KTM29ポイント差で追う。
90ポイントのタイトル争いとなるチーム部門では、チーム・スズキ・エクスターがペトロナス・ヤマハ・セパン・レーシング・チームに対して82ポイント差。スズキのファクトリーチームが初のタイトルに向けて王手をかける。
インディペンデントのライダー部門は、2連覇を狙う総合2位クアルタラロ対総合5位フランコ・モルビデッリの対決。2人のポイント差は8。チーム部門では、ペトロナス・ヤマハ・セパン・レーシング・チームがプラマック・レーシングに67ポイント差。今週末で決着する可能性が高い。
ルーキー・オブ・ザ・イヤーは、ブラッド・ビンダー対アレックス・マルケスの対決。2人のギャップは1戦で逆転が可能な9ポイント差。
年間予選最速を決定する『BMW M Award(BMW・M・アワード)』は、共に初タイトルを狙うクアルタラロ対マーベリック・ビニャーレスの一騎打ち。前戦ではクアルタラロが公式予選2で11番手、ビニャーレスは今季初の公式予選1で5番手だった。
タイトル争いと共に注目が集まるのは、来季に関して声明を発表したアンドレア・ドビツィオーソと来季に就任先が未定のカル・クラッチロー。そして、前戦で好走を見せたKTMと厳しい状況に追い込まれたヤマハ勢にも注目。
感染者との濃厚接触で前戦を欠場したイケル・レクオナは、今週の検査で陰性が確認されれば、パドックへの入場が許可され、アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニは、今週末もテストライダーのロレンソォ・サバドーリが資格停止処分を受けるアンドレア・イアンノーネの代役を務める。
タイムスケジュール
11月12日(木)
17時00分(01時00分): プレスカンファレンス
11月13日(金)
10時55分(18時55分): フリー走行1(45分間)
14時30分(22時30分): フリー走行2(45分間)
11月14日(土)
10時55分(18時55分): フリー走行3(45分間)
14時10分(22時10分): フリー走行4(30分間)
14時50分(22時50分): 公式予選1(15分間)
15時15分(23時15分): 公式予選2(15分間)
11月15日(日)
10時00分(18時00分): ウォームアップ走行(20分間)
14時00分(22時00分): 決勝レース(27ラップ)
過去の決勝レースリザルト
2020年-ドライコンディション
優勝:ジョアン・ミル(スズキ)
2位:アレックス・リンス(スズキ)+0.651秒差
3位:ポル・エスパルガロ(KTM)+1.203秒差
2019年-ドライコンディション
優勝:マルク・マルケス(ホンダ)
2位:ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)+1.026秒差
3位:ジャック・ミラー(ドゥカティ)+2.409秒差
2018年-ウェットコンディション
優勝:アンドレア・ドビツィオーソ(ドゥカティ)
2位:アレックス・リンス(スズキ)+2.750秒差
3位:ポル・エスパルガロ(KTM)+7.406秒差
2017年-ドライコンディション
優勝:ダニ・ペドロサ(ホンダ)マルク・マルケス(ホンダ)
2位:ヨハン・ザルコ(ヤマハ)+0.337秒差
3位:マルク・マルケス(ホンダ)+10.861秒差
2016年-ドライコンディション
優勝:ホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)
2位:マルク・マルケス(ホンダ)+1.185秒差
3位:アンドレア・イアンノーネ(ドゥカティ)+6.603秒差
2015年-ドライコンディション
優勝:ホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)
2位:マルク・マルケス(ホンダ)+0.263秒差
3位:ダニ・ペドロサ(ホンダ)+0.654秒差
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