アンドレア・ドビツィオーソのレーシングキャリア

デビュー戦となった02年開幕戦日本GPから1戦も欠場せず、連続出走記録を更新中。

1986年3月23日生まれ(2019年開幕時の年齢は32歳)。出身地は、イタリア・アドリア海沿岸のエミリア=ロマーニャ州フォルリ。幼少の頃からサッカーとミニバイクに夢中だったが、11歳の時にミニバイク選手権でタイトルを獲得したことがきっかけに、レースに専念することを決断。14歳でアプリリア・チャレンジを制し、翌年はイタリア選手権とヨーロッパ選手権にダブル参戦(総合4位と1位)。

2002年、チーム・スコットから憧れのケビン・シュワンツと同じゼッケン34を選び世界舞台への挑戦を開始。3年目の開幕戦南アフリカGPで初のポールポジションから初優勝を飾ると、年間5勝を含む11度の表彰台を獲得し、『125ccクラス』の史上4番目となる最年少王者(18歳と201日)に輝く。

『250ccクラス』にステップした2005年は、素早い順応性と安定した走りで、総合3位と新人王を獲得。2年目と3年目は2年連続して総合2位に進出。

参戦7年目の2008年、デビュー時代から所属するチーム・スコットが母体となったJiR・チーム・スコットから『MotoGPクラス』に昇格。『500ccクラス』で活躍したシュワンツの功績に敬意を表し、ゼッケンを34から4に変更。

1年目から安定したパフォーマンスと毎戦予選を上回るリザルトが評価され、2年目はファクトリーライダーに抜擢。レプソル・ホンダ・チームからの参戦を開始すると、ドニントンパークで開催されたウェットレースの第10戦イギリスGPで最高峰クラス初優勝、初表彰台を獲得。

2011年に総合3位を獲得した後、10年間乗り続けたホンダ機からモンスター・ヤマハ・テック3に移籍しヤマハ機へ乗り換えると、サテライト勢最高位となる総合4位に進出。

2013年からはドゥカティのファクトリーチーム、ドゥカティ・チームから参戦。第14戦アラゴンGPで、史上最年少となる参戦200戦目を達成(27歳と190日)。1年目総合8位、2年目総合5位に進出。

2015年は、第10戦インディアナポリスGPで、フル参戦のデビュー戦となった2002年開幕戦日本GPから史上最多となる連続参戦記録を更新(231戦)。2016年は、ウェットとなった第17戦マレーシアGPで7年ぶり、131戦ぶりとなる優勝を挙げ、前年度の総合7位から5位に再浮上。

ドゥカティから5年目となった2017年は、ホームレースとなった第6戦イタリアGPで優勝するとキャリア最多優勝となる年間6勝を挙げ、最終戦バレンシアGPまでタイトル争いを展開。最高峰クラスで自己最高位となる総合2位を獲得すると、2018年は2004年以来14年振りとなる開幕戦優勝を挙げ、4勝を含む9度目の表彰台を獲得して2年連続の総合2位に進出。

2018年5月18日に所属するドゥカティ・コルセとの間で契約期間を2020年末まで延長すると、2019年は2勝を含む9度の表彰台を獲得して、3年連続の総合2位を獲得。

最高峰クラス13年目、通算19年目の2019年は、8月15日に2013年から所属するドゥカティからシーズン終了後に離脱することを発表。翌日の第5戦オーストリアGPで最高峰クラス15勝目(ランク18位/19人目)、キャリ通算24勝目(ランク28位/通算31人目)を達成。同時に最高峰クラス62度目の表彰台(ランク10位)、キャリア通算103度目の表彰台(ランク10位)を獲得。

11月10日、最終戦ポルトガルGPを最後に19年間のグランプリキャリアに一旦終止符を打つことを発表。目標、価値、仕事の手段を共有できれば、復帰することを語った。

最先端の多視点観戦!『VideoPass(ビデオパス)』では、第13戦ヨーロッパGPの決勝レースをマルチスクリーンで配信