「マルケス兄に代替が必要な場合、適任はブラドル」

クルーチーフのサンティ・エルナンデェスが代役を務めたテストライダーのブラドルを高評価。

モータースポーツの専門ウェブサイト『motorsport』が提供するポドキャスト『Por Orejas』はレプソル・ホンダ・チームでマルク・マルケスのクルーチーフを担当するサンティ・エルナンデェスを招待。12戦に負傷代替として起用されたテストライダー、ステファン・ブラドルを評価した。

「非常に厳しい1年でした。最初、マルクが短期間で復帰するだろう考えていたことから、長期離脱に対して、心理的な準備ができていませんでした。2~3戦に欠場し、その期間はテストライダーのブラドルと仕事をするだろう考えましたが、数週間が経過し、情報が届くようになると、予想よりも時間がかかることが分かり、チップを切り替える必要がありました。」

「チャンピオンシップを争うことを目標に毎戦優勝、または表彰台争いをすることを考えていたことから、異なる目標の設定ということで再適応に苦労しました。」

「ステファンにとっても簡単なことではなかったです。テストライダーとして招集されたライダーが突然レギュラーライダーに就任。その上、既に計画されていた全てのテストプログラムを実行しなければいけません。彼の最高の能力を引き出すためにできる限りの手助けをすることに努めました。目標は終盤にトップ10入りすること。我々はその目標を達成しました。最終戦では直接Q2に進み、7位でフィニッシュしました。リズムとスピードを掴み、チームも責任の一部を担いました。」

「本当のところ、我々全員は彼に驚かされました。それはポジティブです。彼はチームに大変上手く適応しました。我々の冗談にもよく加わりました。彼の正直さに驚き、状況とテストライダーとしての役割から、バイクに問題があると何度も容易に言うことができましたが、その点では大変誠実で、我々に対して何度も何度も手助けしてくれたことに感謝し、問題は自分だと言いました。テストから到着したばかりに関わらず、問題はバイクではなく、自分だと断言したのです。テストからの切り替えにはある程度の時間が必要だと言いました。その誠実さは大歓迎です。素晴らしいテストライダーであることを証明し、全く簡単ではない状況を上手くマネジメントしていました。」

「ホンダがマルクの代替にアンドレア・ドビツィオーソと契約をするのは、通常なことではないと思われます。シーズン中にテストライダーとして加入するオプションを検討し、最終的にそれを切り捨てました。ステファンはシーズンを通じて素晴らしい仕事をしました。3戦のために他者と契約することは理解できないでしょう。ステファンが代替を務めるには、多くの意味があります。バイクのフィーリングがあり、レース中に起きていることを理解しました。それに、スピードがあり、テストライダーとしてバイクの改善に向けてテストをしているからです。マルクの代役として彼より優れているのは誰ですか?」と、適任はブラドルであることを説明。

ステファン・ブラドルは、ヘレス・サーキット‐アンヘル・ニエトで20日から始まったスーパーバイク世界選手権のプライベートテストに合流。今年最初のテストプログラムに着手する。

Stefan Bradl_Repsol Honda Team_2020
 
Stefan Bradl, Repsol Honda Team, Monster Energy Grand Prix České republiky
 
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