マルク・マルケスがチーム発表会に登場

右上腕骨骨折から218日後、所属9年目となるレプソル・ホンダのチーム発表に出席。

レプソル・ホンダ・チームマルク・マルケスは、昨年7月の第2戦スペインGP決勝レースの転倒が原因で右上腕骨を骨折してから218日後の22日、チーム体制発表会に出席。チームメイトのポル・エスパルガロと共に2021年シーズンにHRCが投入する『RC213V』のカラーリングを公開する。

5年連続8度目となるタイトル獲得に向けたシーズン緒戦の決勝レースで、コースアウトから驚異的な巻き返しで3番手に浮上し、2番手を射程圏内に捉えたラスト4ラップの3コーナーで転倒した際にバイクが右腕に激突。

2日後にバルセロナ市内の大学病院に移動し、チタン製のプレートと12本のボルトで骨折箇所を固定する手術を受けると、4日後に第3戦アンダルシアGPの参戦を目指してヘレス・サーキット‐アンヘル・ニエトに戻り、メディカルチェックでの出走許可を得て6日後のフリー走行3から走行を開始したが、公式予選1の1ラップ目にパワーダウンが原因で走行をキャンセルし、チーム、医師団と相談でして欠場を決断。

手術から13日後の8月3日、自宅で窓を開けようとした際に右上腕にストレスがかかり、プレートが折れたことから、バルセロナ市内の大学病院で新しいプレートに交換する手術を受け、体外衝撃波治療を中心としたリハビリ治療に専念し、最終戦ポルトガルGPまで欠場。

転倒から137日後の12月3日、治癒が遅く、骨癒合プロセスが停止していたことからスペインの首都マドリード市内の病院で3度目となる手術、偽関節の手術を受け、プレートの除去と皮質骨膜遊離皮弁(ひしつこつまくゆうりひべん)を備えた腸骨稜骨移植片(ちょうこつりょうこついしょくへん)を追加した新しいプレートを配置。

2日後、手術後の臨床状況が良好ながら、手術中に採取した培養物から感染症が確認されたことから、特定の抗生物質による治療を開始。

手術から10日後の12月13日に退院の許可が下り、自宅で抗生物質治療を継続。42日後の1月14日に精密検査を受けると、満足のいく臨床的および放射線学的進化を確認。

抗生物質治療と臨床状況に適合した機能回復プログラムを継続中の2月12日にマドリード市内の病院で2度目の精密検査を受けたところ、骨の強化が進み、好ましい臨床状況であることを確認。右腕の機能回復に向けて漸進的なリハビリに取り組んで行くことが発表された。