最高峰クラスは6日、開幕戦カタールGPの開催地ロサイル・インターナショナル・サーキットで、2021年シーズン最初のオフィシャルテストを実施。前日に開催されたシェイクダウンテスト時より風が弱まったドライコンディションの中、21人のレギュラーライダーたちがテストライダーたちのサポートを受けながら22日後に迫ったオープニングレースを視野に入れ、テストプログラムを開始した。
シェイクダウンテストに続き、トラックのオープンと同時にスズキのテストライダー、津田拓也が先陣を切ってコースに飛び出すと、レプソル・ホンダ・チームのポル・エスパルガロがホンダ機、テック3・KTM・ファクトリー・レーシングのダニロ・ペトルッチがKTM機を初騎乗。
バレンティーノ・ロッシ、ファビオ・クアルタラロ、ジャック・ミラー、フランチェスコ・バグナイア、ヨハン・ザルコ、ミゲール・オリベイラ、アレックス・マルケスは新天地からテストを開始すれば、新型コロナウイルスが原因で終盤3戦に欠場したイケル・レクオナは、10月下旬の第12戦テルエルGP以来となる走行。
チーム体制の発表会を開催したチーム・スズキ・エクスターのジョアン・ミルは17時40分、アレックス・リンスは参加者29人中最後となる17時55分から走行を開始。
アレックス・マルケスは最終コーナー、フランチェスコ・バグナイアは3コーナー、ブラッド・ビンダーは2コーナーで転倒を喫したが、走行を継続。
初日1番手は、2月15日から3日間、ヘレス・サーキット‐アンヘル・ニエトでプライベートテストを実施したアレイシ・エスパルガロ。1分54秒台を最多の2回記録して、キャリアで初めてのトップタイムをマークすれば、シェイクダウンテストで1番手だったホンダのテストライダー、ステファン・ブラドルは0.256秒差の2番手。
最終戦ポルトガルGP以降初走行となった現王者ジョアン・ミルは、0.293秒差の3番手。ミラーとオリベイラが続き、アプリリア、ホンダ、スズキ、ドゥカティ、KTMの5メーカーがトップ5に進出。ヤマハ勢の最高位はフランコ・モルビデリの7番手。
15番手のクアルタラロは最多の69ラップを周回すれば、4番手のミラーは当地で2019年に樹立されたトップスピード352.0km/hに接近する350.6km/hを記録。ドゥカティ勢がトップ5を独占した。
今季最初のオフィシャルテストは明日まで開催。10日から当地で3日間のオフィシャルテストが予定されている。