オフィシャルテスト~ファビオ・クアルタラロが1番手浮上

ミラー、エスパルガロ兄、モルビデリ、ブラドルがトップ5。中上13番手、ロッシ20番手。

最高峰クラスのオフィシャルテスト2日目は7日、カタールのロサイル・インターナショナル・サーキットで行われ、初日15番手だったファビオ・クアルタラロが唯一1分54秒台を突破する1分53秒940の最速時計を記録した。

ドライコンディションの中、トラックのオープンと同時に3日間連続してスズキのテストライダー、津田拓也が誰よりも早くテストプログラムを開始すると、初日に初めてテストで1番手に進出したアレイシ・エスパルガロは最多の69ラップを周回し、0.212秒差の3番手。最後のコースでは連続20ラップのレースシミュレーションを実行。

初日4番手にジャック・ミラーは、0.077秒差の2番手に浮上。フランコ・モルビデリは4番手、ステファン・ブラドルは5番手。5メーカーがトップ5に進出すれば、KTMの最高位はミゲール・オリベイラの11番手。チームメイトのブラッド・ビンダーは、2度の転倒が影響して初日のタイムを更新できず、レギュラーライダー勢の最後尾となる24番手。

連続6番手に進出したヨハン・ザルコは、当地で2019年に樹立されたトップスピード352.0km/hに接近する351.7km/hを記録。ドゥカティ勢がトップスピード部門で2日間連続してトップ5を独占。

初日17番手のポル・エスパルガロは、昨年のオフィシャルテストで記録した自己ベストの1分54秒623に接近する1分54秒673の12番時計を刻めば、ドゥカティからKTMに乗り換えたダニロ・ペトルッチは、初日から1.194秒短縮。新人勢ではエネア・バスティアニーニが16番手に進出。

初日11番手の中上貴晶は、2コーナーで今年初転倒を喫したが、ブラドルがテストしているフェアリングを試すなど、テストアイテムを検証しながら0.750秒差の13番手。

アレックス・マルケスは初日に続き最終コーナーで2度目の転倒を喫した後に2コーナーで通算3度の転倒を喫して14番手。ホルヘ・マルティンは16コーナー、カル・クラッチローは2コーナーで転倒。

今回のテストに参加した29人は当地に延滞。3日後の10日から3日間のテストを実施する。

テストベストラップ:1分53秒858(2020年マーベリック・ビニャーレス)
ベストレースラップ:1分54秒927(2016年ホルヘ・ロレンソ)
オールタイムラップ・レコード:1分53秒380(2019年マルク・マルケス)

QATAR OFFICIAL TEST RESULTS

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