オフィシャルテスト~ヤマハ勢がトップ3独占

ロッシ8番手。ドゥカティ勢がロングラン実行。ザルコが非公式ながら最高速度を更新。

最高峰クラスのオフィシャルテストは11日、ロサイル・インターナショナル・サーキットで行われ、ドライコンディションの中、前日に3番手だったマーベリック・ビニャーレスがヤマハのテストライダー、中須賀克行が使用したテスト機を試す機会があり、58ラップを周回してトップタイムをマークした。

シーズンのオープニングレース、開幕戦カタールGPの決勝レースまで17日に迫った中、11番手のフランコ・モルビデリは、0.079秒差の2番手に浮上すれば、2番手のファビオ・クアルタラロは、1分54秒台を15回記録して0.154秒差の3番手。ヤマハ勢がトップ3に進出した。

9番手のフランチェスコ・バグナイアは、連続14ラップのロングランを実行して0.200秒差の4番手に浮上。6番手のアレイシ・エスパルガロは、4コーナーで転倒を喫したが0.396秒差の5番手。

スズキの両雄、ジョアン・ミルとアレックス・リンスは6番手と7番手。

13番手のバレンティーノ・ロッシは、0.749秒差の8番手に浮上。

前日に352.9㎞/hのトップスピードを記録した4番手のヨハン・ザルコは、11ラップ目に非公式ながら2019年のカタールGP決勝レース(18ラップ目)にマルク・マルケスが樹立したトップスピード352.0㎞/hを大幅に更新する357.6㎞/hを記録した後、連続16ラップのロングランを実行。

ドゥカティを駆ける3人の新人、ホルヘ・マルティンとエネア・バスティアニーニは連続11ラップと連続14ラップのロングラン、ルカ・マリーニは連続22ラップのレースシミュレーションを初めてトライ。

非公式ながらオールタイムラップレコードを突破したジャック・ミラーは、連続21ラップのレースシミュレーションに挑んで11番手。

5番手のポル・エスパルガロは、3ラップ目に1コーナーで初転倒を喫したが、54秒台を最多の17回記録。最後のコースインでは連続13ラップのロングランを実行。

10番手の中上貴晶は1.104秒差の12番手。前日に転倒が原因で首を痛めたステファン・ブラドルは、1コーナーで転倒を喫したが、テストプログラムを継続して13番手。

15番手のアレックス・マルケスは、37ラップ目の9コーナーでテスト5度目の転倒を喫して右足の第4中足骨に小さな亀裂が入ったことから、その後の走行をキャンセルした。

オフィシャルテストは、明日12日に最終日を迎える。

QATAR OFFICIAL TEST RESULTS

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