『Moto3™クラス』プレビュー~ヤングガン28名が10代目王者を狙う

鈴木竜生、鳥羽海渡、佐々木歩夢、國井勇輝、山中琉聖が青木治親、坂田和人に続くチャンピオン獲得に向けて始動。

開幕戦カタールGPは、ロサイル・インターナショナル・サーキットで3月26日(金)に初日、28日(日)に決勝レースを開催。開催前日の25日(木)には、毎年恒例の写真撮影会が予定され、オフィシャルテストに参加した14チーム28名のライダーたちがグリッド上に集結する。

昨年優勝、タイトル争いを繰り広げた王者アルベルト・アレナス、総合2位トニー・アルボリーノ、総合3位小椋藍、総合4位ラウール・フェルナンデェス、総合5位チェレスティーノ・ヴィエッティが中量級に転向したことから中心的存在となるのは、オフィシャルテストで総合1番手に進出した総合6位ジャウメ・マシア、総合7位ジョン・マックフィー、総合8位ダーリン・ビンダー、総合10位デニス・フォッジャの4名。

6名の新人勢で注目を集めるのは3名。『レッドブル・ルーキーズ・カップ』王者ペドロ・アコスタはオフィシャルテストで総合2番手に進出すれば、『ヨーロピアン・タレント・カップ』と『Moto3™ジュニア選手権』を連続して制したイサン・グエバラは総合4番手。2019年最終戦バレンシアGPのデビュー戦で3位表彰台を獲得したチャビエル・アルディガスは総合11番手。素早い順応力と高い戦闘力を見せた。

2月下旬にサーキット・リカルド・トルモで2日間のテストを実施した鈴木竜生は、オフィシャルテストに向けた出発前の検査で新型コロナウイルスに感染したことからテストを欠場。参戦は検査結果次第。

新天地に移籍した鳥羽海渡は、オフィシャルテストで123ラップを周回して総合14番手。チームとバイクを継続する佐々木歩夢は117ラップを周回して総合16番手。ホンダ機からKTM機に乗り換えた山中琉聖は133を周回して総合19番手。参戦2年目の國井勇輝は128ラップを周回して総合24番手だったが、クラスで唯一、レース周回数の連続18ラップを実行した。

10年目を迎える『Moto3™クラス』のオープニングレースは、3月28日17時00分、日本時間23時00分にスタート。

タイムスケジュール
3月25日(木)
14時00分(20時00分):Moto3™クラス/写真撮影
3月26日(金)
13時05分(19時05分): フリー走行1(40分間)
18時10分(24時10分): フリー走行2(40分間)
3月27日(土)
13時25分(19時25分): フリー走行3(40分間)
17時30分(23時30分): 公式予選1(15分間)
17時55分(23時55分): 公式予選2(15分間)
3月28日(日)
14時40分(20時40分): ウォームアップ走行(20分間)
17時00分(23時00分): 決勝レース(18ラップ)

過去のカタールGP決勝レースリザルト
2020年-ドライコンディション
優勝:アルベルト・アレナス(KTM)
2位:ジョン・マックフィー(ホンダ)+0.053秒差
3位:小椋藍(ホンダ)+0.344秒差
2019年-ドライコンディション
優勝:鳥羽海渡(ホンダ)
2位:ロレンソォ・ダッラ・ポルタ(ホンダ)+0.053秒差
3位:アロン・カネト(KTM)+0.174秒差
2018年-ドライコンディション
優勝:ホルヘ・マルティン(ホンダ)
2位:アロン・カネト(ホンダ)+0.023秒差
3位:ロレンソォ・ダッラ・ポルタ(ホンダ)+6.746秒差
2017年-ドライコンディション
優勝:ジョアン・ミル(ホンダ)
2位:ジョン・マックフィー(ホンダ)+0.135秒差
3位:ホルヘ・マルティン(ホンダ)+0.218秒差
2016年-ドライコンディション
優勝:ニッコロ・アントネッリ(ホンダ)
2位:ブラッド・ビンダー(KTM))+0.007秒差
3位:フランチェスコ・バグナイア(マヒンドラ)+0.148秒差
2015年-ドライコンディション
優勝:アレックス・マスボー(ホンダ)
2位:エネア・バスティアニーニ(ホンダ)+0.027秒差
3位:ダニー・ケント(ホンダ)+0.142秒差

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