『MotoGP™クラス』プレビュー~リロード&リセットの2戦目

開幕戦勝者ビニャーレスにドゥカティ勢、スズキ勢、クアルタラロ、エスパルガロ兄弟が挑戦。

第2戦ドーハGPは、ロサイル・インターナショナル・サーキットで4月2日(金)に初日、4日(日)に決勝レースを開催。当地で先週末に開催された開幕戦カタールGPで優勝を挙げたマーベリック・ビニャーレスがポイントリーダーとして、ライバルたちの挑戦に受けて立ち、2017年以来となる2連勝を狙う。

リアタイヤに問題が出てしまい、予想していたパフォーマンスと期待通りのリザルトを獲得できなかたファビオ・クアルタラロとバレンティーノ・ロッシは、収集したデータを基に改善策を模索すれば、スタート直前に技術的な問題が発覚して、完走だけを目指したフランコ・モルビデリは、どこまで問題を解消できるのかに注目が集まる。

驚愕的なスタートダッシュを見せたドゥカティ勢だったが、強風と向かい風の影響を受けて、トップスピードのアドバンテージを活かせず、フューエルマネジメントにも支障をきたしてしまったが、ヨハン・ザルコとフランチェスコ・バグナイアは表彰台発進を決め、勢いに乗って2戦目に挑めば、ジャック・ミラーは中盤に出てしまったリアタイヤの問題解決に取り組む。

僅少さで表彰台を逃したスズキ勢だったが、再び一貫したパフォーマンスを披露。ジョアン・ミルとアレックス・リンスは、リードを許してしまった序盤のタイムギャップを詰めるために、予選で1つでも上の順位を目指す。

最高峰クラスに復帰後のベストパフォーマンスを見せたアプリリア。アレイシ・エスパルガロは7位を獲得した後、慎重な走りに徹したと発言。ベストリザルトの6位以上に向けて、アグレッシブに攻めに行く。

ホンダ勢で好走を見せたのは、デビュー戦のポル・エスパルガロ。優勝したビニャーレスに匹敵するペースで中盤から上位陣に接近する走りを見せれば、週末を通じてテストプログラムに取り組みながら11位に進出したテストライダーのステファン・ブラドルは、マルク・マルケスの代替を継続。転倒リタイアを喫したアレックス・マルケスと中上貴晶にとっては、仕切り直しの週末となる。

当地で開催されたオフィシャルテストから上位に進出できなかったKTM。レギュラー参戦を開始した2017年からあまり得意とするサーキットではないが、昨年は2戦連続の2戦目でパフォーマンスとリザルトが向上していたことから、ミゲール・オリベイラ、ブラッド・ビンダー、そして厳しいデビュー戦となったダニロ・ペトルッチがどこまで挽回できるのか関心が高い。

『MotoGP™クラス』の決勝レースは、4月4日20時00分、日本時間02時00分にスタート。

タイムスケジュール
4月1日(木)
17時00分(23時00分):プレスカンファレンス
4月2日(金)
15時40分(21時40分): フリー走行1(45分間)
20時00分(02時00分): フリー走行2(45分間)
4月3日(土)
15時15分(21時15分): フリー走行3(45分間)
19時20分(01時20分): フリー走行4(30分間)
20時00分(02時00分): 公式予選1(15分間)
20時25分(02時25分): 公式予選2(15分間)
21時45分(03時45分):公式予選プレスカンファレンス
4月4日(日)
15時40分(21時40分): ウォームアップ走行(20分間)
20時00分(02時00分): 決勝レース(22ラップ)

過去のカタールGP決勝レースリザルト
2021年-ドライコンディション
優勝:マーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)
2位:ヨハン・ザルコ(ドゥカティ)+1.092秒差
3位:フランチェスコ・バグナイア(ドゥカティ)+1.129秒差
2019年-ドライコンディション
優勝:アンドレア・ドビツィオーソ(ドゥカティ)
2位:マルク・マルケス(ホンダ)+0.023秒差
3位:カル・クラッチロー(ホンダ)+0.320秒差
2018年-ドライコンディション
優勝:アンドレア・ドビツィオーソ(ドゥカティ)
2位:マルク・マルケス(ホンダ)+0.027秒差
3位:バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)+0.797秒差
2017年-ドライコンディション
優勝:マーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)
2位:アンドレア・ドビツィオーソ(ドゥカティ)+0.461秒差
3位:バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)+1.928秒差
2016年-ドライコンディション
優勝:ホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)
2位:アンドレア・ドビツィオーソ(ドゥカティ)+2.019秒差
3位:マルク・マルケス(ホンダ)+2.287秒差
2015年-ドライコンディション
優勝:バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)
2位:アンドレア・ドビツィオーソ(ドゥカティ)+0174秒差
3位:アンドレア・イアンノーネ(ドゥカティ)+2.250秒差

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