プレスカンファレンス~「2連戦の2戦目は全てが一変する」

シーズン第2戦の開催を前日に控えた中、6名の主役たちが共同記者会見に出席。

第2戦ドーハGPプレスカンファレンスは1日、ロサイル・インターナショナル・サーキットのプレスカンファレンスルームで行われ、先週末に当地で開催された開幕戦カタールGPの決勝レースでトップ6に進出したマーベリック・ビニャーレス、ヨハン・ザルコ、フランチェスコ・バグナイア、ジョアン・ミル、ファビオ・クアルタラロ、アレックス・リンスの6名が出席。

マーベリック・ビニャーレス
「決して完璧にならない。全てのトラックで完璧になることは非常に難しい。今週末に向けて改善し、何か違うことをしなければいけない。全ての週末が同じというわけではない。昨年の2週連続開催で状況が一変してしまうところを見たから、どんな状況に対しても準備を整える必要がある。とにかく、グッドなポテンシャルがある。全開で行くことができなければ、修正しよう。」

「全員が一歩前すると思う。僕たちも一歩前進できるようにトライしよう。日々の改善が非常に重要。この会見に出席する全員、トップ10に進出したライダーたちは速い。もう少し速くなれるようにトライしよう。タイヤへの要求が非常に厳しいことを理解できた。上手くマネジメントしなければいけない。その分野の仕事に取り組むつもりだ。」

「バイクのポテンシャルがあるのか、何か大きなことに向けてファイトするために適切な一貫性があるのかを理解するには、多くのトラックで走る必要がある。まだ結論を下すには早すぎるけど、バイクが良く機能していることを確認できた。追い越せないポイントが沢山あったけど、バイクが強いポイントもあった。これは非常に重要だ。幾つかの長所があれば、短所もあるけど、どこで何ができるのかを理解することが重要。カタールの次はポルティマオ。昨年少し苦戦したところだから、ここカタールでどこを改善できたのか確認しよう。」

ヨハン・ザルコ
「マーベリックが発言したように、タイヤのマネジメントは常に難しい。レースではマーベリックを追いかけたことが最後まで戦闘的になることに役立ったと思う。最終ラップでミルに抜かれ、抜き返す機会があった。ペッコはタイヤを温存するためにレースの主導権を握りたくないと思う。これがポイントだ。もしかしたら、レースをリードすることで、後半に問題が大きくなるかもしれないけど、同時に速くなる必要があることから、日曜にどのようなマネジメントをするのか確認したい。目標はマーベリックのレースのように終盤に速くなる可能性を持ち、彼や他のライダーたちとファイトして、表彰台だけでなく、優勝争いをすることだ。」

「僕たちは戦闘力があることから、カタールで優勝できなくても心配する必要はない。全ての週末にトップ3に入り、表彰台を獲得できれば、将来に向けて、それは良い兆候だ。優勝できなくても心配する必要はないけど、目標は勝つこと。チャンスがあることは分かっている。マネジメントが必要で、リアタイヤで苦しまないように解決策を見つける必要がある。」

フランチェスコ・バグナイア
「1コーナーの進入を再現できるなら、同じことをしようと思う。ここ数日間、ペースを遅らせて、タイヤのマネジメントを優先した方が良かったのかと自問自答したけど、例えそうしたとしても、ヤマハ勢とスズキ勢は追い越し、ペースを刻んだことは間違いないだろう。2年前の結果を見ると、僕たちは8秒も速かった。ペースは強く、リタイアヤへの要求は非常に厳しかった。それに風が押されてしまったから、バイクを旋回させる唯一の手段はリアタイアを使うことだった。データを確認して、どこの作業に取り組むのか分かっている。この週末に向けて何が良かったのか理解した。日曜の予報は同じ。強風が吹く。準備を整えることができると思う。マーベリックが発言したように、2連戦の2戦目はどのような展開になるのか決して分からない。2戦目は常に1戦目と違っていた。ミサノではペースがコンマ5秒も速かったから、今週末のペースがどうなるか分からないけど、もう一度優勝争いができると思う。」

「ヨハンと同じ考え。ヤマハとスズキと同じように僕たちも戦闘力があった。前半戦は非常に戦闘力が高く、ギャップを広げた。加速でタイムロスしたけど、心配していない。僕たちにとって、グッドなトラックだと分かっているけど、他のバイクにとっても良い。優勝の可能性があるけど、昨年見たように他のトラックでも可能性がある。時々苦戦するけど、ヨハンとジャックは速い。時々僕も速い。パッケージは非常に戦闘力があり、優勝の可能性、トップ3に進出する可能性は非常に高い。今年の目標は、全てのサーキットで全ての状況で一貫性を持ち、戦闘的になることだ。」

ジョアン・ミル
「フロントの正しいフィーリングを見つけるのに苦労したから難しい週末だった。多くの問題があり、全てが本当に困難だった。幸運なことにウォームアップ走行で興味深いことが見つかり、フィーリングが少し良くなり、グッドなレースをすることができた。スタートはベストではなかったけど、中盤に向けてポジションを挽回し始め、終盤はペッコを抜くために最善の手段でマネジメントすることに努めた。ザルコとのギャップを詰め、最後のセクターで抜いたけど、もしかしたら、少し楽観的になってしまったかもしれない。最後のコーナーで少しスペースを空けてしまった。これが2番手でフィニッシュラインを通過することに役立たなかった。予選と1ラップ目を少し変えられることを期待する。終盤はすごく強かったけど、挽回して、ギャップを詰めた。そして、いつも以上にタイヤを酷使した。トップグループで始めることが重要。そこからレースをマネジメントして、どの位置で僕たちが強い終盤に入って行けるのか見てみよう。これが週末の目標だ。」

「バイクを改善するために仕事をする必要がある。昨年は2戦目で本当に良いポテンシャルを発揮した。オーストリアとアラゴンでは、2戦目に向けて何かを見つけたことを覚えている。僕たちにとって2戦目があることはポジティブ。楽しみだ。全く不利ではない。」

ファビオ・クアルタラロ
「正直、タフなレースだった。ジャックを早い段階で抜いて、グッドなペースで走っていたけど、突然、リアタイアヤがドロップしたことを感じた。ペースを落としたけど、スピンが激しくなってしまった。昨年はこのような状況に陥ったとき、ポジションを大きく落としたけど、ブレーキングでグレートなラップをする手段を見つけた。6コーナーの出口は最悪のポイントの1つだけど、優勝者のデータがある。何もしなかったのにアグレッシブだったポイントが幾つかあったから、週末を通じて、もう少しスムーズな走りをしよう。これが大きく役立つと思う。」

「ストロングポイントがあると思う。僕たちの走りは非常に速い。15コーナーでジャックを抜いた。彼は1コーナーで抜き返すことに苦労していた。6コーナーと10コーナーは加速の距離がそれほど長くない。5コーナーから6コーナー、9コーナーから10コーナーは短い。僕たちのバイクが本当に強いコーナーだ。3コーナーから4コーナーは加速する距離があることから難しいけど、良い感じがある。強い走りができる。」

アレックス・リンス
「グッドなレースをしたと思うけど、6位は十分ではない。幾つかの小さな改善が必要。目標は明確。グッドなペースがあり、前に出られるバイクがあるから、スタートを改善する。前回のスタートは酷かった。スタートを改善して、最初からトップポジションをファイトしよう。タイヤを維持して、ドゥカティの戦略を確認する。ペッコは既にレースをリードしたことから、何をするのか分かっている。」

「ジョアンが発言したように、2連戦の2戦目は不利ではない。サーキットに到着するとき、非常に良いベースがあることから最初から速く走れるけど、改善の必要がある。短期間で改善することはそれほど簡単ではない。昨年の2戦目はすごく良かった。プッシュしよう。僕の場合、改善点を確認するためにクルーチーフと一緒にレースを研究した。」

第2戦ドーハGPのフリー走行1は、明日2日現地時間15時40分、日本時間21時40分にスタート。3日に公式予選、4日に決勝レースが開催。

最先端の多視点観戦、マルチスクリーンを提供する『VideoPass(ビデオパス)』では、第2戦ドーハGPから3クラス全セッションを最終戦まで完全網羅の生中継で配信