『Moto3™クラス』プレビュー~悲劇を乗り越える若手たちの挑戦

ムジェロで優勝に挑戦した佐々木、鈴木、鳥羽、テストを実施した山中が挑戦、國井が復帰

第7戦カタルーニャGPは、バルセロナ-カタルーニャ・サーキットで6月4日に初日、6日に決勝レースを開催。前戦イタリアGPで2戦連続の8位に進出したポイントリーダーのペドロ・アコスタは、3勝目を挙げた第5戦フランスGP後に2日間のプライベートテストを実施し、非公式ながらトップタイムをマークした当地でライバルたちの挑戦を受け、アドバンテージの拡大を目指す。

プライベートテストをキャンセルして骨折した右手の舟状骨を手術しながら2位を獲得した総合2位ジャウメ・マシア(52ポイント差)、4戦連続のトップ5入りで総合3位に浮上した佐々木歩夢(54ポイント差)、昨年初優勝を挙げた総合6位ダーリン・ビンダー(64ポイント差)、2日間のプライベートテストを実施した総合4位セルジオ・ガルシア(55ポイント差)、総合5位ロマーノ・フェナティ(55ポイント差)、総合7位アンドレア・ミニョ(64ポイント差)、総合8位ニッコロ・アントネッリ(64ポイント差)、今季初優勝を挙げた総合9位デニス・フォッジャ(66ポイント差)がポイントリーダーに挑戦。

2019年に当地で開催された『Moto3™ジュニア世界選手権』で優勝を挙げた総合17位ジェリミー・アルコバと総合21位カルロス・タタイに注目。

チームメイトのアクシデントにより欠場を決断した総合14位山中琉聖は、気持ちを新たに、2日間のプライベートテストを実施した当地で自己最高位8位越えに挑み、前戦で優勝、表彰台争いを繰り広げた総合16位鳥羽海渡と総合18位鈴木竜生は、今週末もトップグループに食らいつき、上位進出の機会を虎視眈々と狙う。

第5戦フランスGPで左鎖骨を骨折した総合25位國井勇輝は復帰を予定。開催前日の木曜にメディカルコントロールを受け、初日に回復具合を確認。

前戦で國井の代役を務めた松山拓磨は、第5戦フランスGPに続き、2度目のワイルドカード参戦。3月下旬のプライベートテスイで走行経験がある当地でレース経験を積む。

『Moto3™クラス』の決勝レースは、6月6日現地時間11時20分、日本時間18時20分にスタート。

タイムスケジュール
6月4日(金)
09時00分(16時00分): フリー走行1(40分間)
13時15分(20時15分): フリー走行2(40分間)
6月5日(土)
09時00分(16時00分): フリー走行3(40分間)
12時35分(19時35分): 公式予選1(15分間)
13時00分(20時00分): 公式予選2(15分間)
6月6日(日)
09時00分(16時00分): ウォームアップ走行(20分間)
11時20分(18時20分): 決勝レース(21ラップ)

過去の決勝レースリザルト
2020年-ドライコンディション
優勝:ダーリン・ビンダー(KTM)
2位:トニー・アルボリーノ(ホンダ)+0.103秒差
3位:デニス・フォッジャ(ホンダ)+0.157秒差
2019年-ドライコンディション
優勝:マルコス・ラミレス(ホンダ)
2位:アロン・カネト(KTM)+0.029秒差
3位:チェレスティーノ・ヴィエッティ(KTM)+0.146秒差
2018年-ドライコンディション
優勝:エネア・バスティアニーニ(ホンダ)
2位:マルコ・ベツェッキ(KTM)+0.167秒差
3位:ガブリエル・ロドリゴ(KTM)+0.170秒差
2017年-ドライコンディション
優勝:ジョアン・ミル(ホンダ)
2位:ロマーノ・フェナティ(ホンダ)+0.191秒差
3位:ホルヘ・マルティン(ホンダ)+0.279秒差
2016年-ドライコンディション
優勝:ホルヘ・ナバーロ(ホンダ)
2位:ブラッド・ビンダー(KTM)+0.564秒差
3位:エネア・バスティアニーニ(ホンダ)+0.817秒差

最先端の多視点観戦、マルチスクリーンを提供する『VideoPass(ビデオパス)』では、第7戦カタルーニャGPのフリー走行1から決勝レースまで全セッションを完全網羅の生中継で配信