『Moto3™クラス』プレビュー~中堅勢のアコスタ包囲網

日本勢がアッセンで2000年の宇井陽一以来となる優勝、表彰台を目指す

第9戦TTアッセンは、TT・サーキット・アッセンで6月25日に初日、27日に決勝レースを開催。前戦ドイツGPでルーキーとしては2011年のマーベリック・ビニャーレス以来となるシーズン4勝目を挙げたポイントリーダーのペドロ・アコスタは、『レッドブル・ルーキーズ・カップ』の参戦でレース経験がある当地で、アドバンテージの拡大を目指す。

サマーブレイクを直前に控えた前半戦のラストレースで17歳の新人にプレッシャーをかけたいスペイン勢とイタリア勢の中堅ライダーたち。総合2位のセルジオ・ガルシア(55ポイント差)、総合3位のジャウメ・マシア(73ポイント差)、総合7位のニッコロ・アントネッリ(80ポイント差)、総合5位のロマーノ・フェナティ(81ポイント差)、総合6位のデニス・フォッジャ(84ポイント差)、総合8位のアンドレア・ミニョ(87ポイント差)は経験値を活かして優勝、表彰台を狙う。

フリー走行1から単独走行でしっかり準備を整え、決勝レースではトップグループで優勝表彰台争いを展開し、存在感ある走りを見せている総合12位の鳥羽海渡と総合18位の鈴木竜生は、2000年にワンツーフィニッシュを果たした宇井陽一上田昇以来となる優勝、表彰台を目指す。

第7戦カタルーニャGPの転倒が原因で前戦を欠場した総合9位の佐々木歩夢は、復帰予定。開催前日にメディカルチェックを受ける。

総合15位の山中琉聖と総合26位の國井勇輝は、『レッドブル・ルーキーズ・カップ』の参戦経験を活かして、トップグループに挑戦。

第6戦イタリアGPの決勝レース1ラップ目に発生した多重クラッシュで背中を強打したマキシミリアン・コーフラと右足距骨を骨折したカルロス・タタイは今週末も欠場。『Moto3™ジュニア世界選手権』で総合18位のジョエル・ケルソと『イタリア選手権』で総合1位に進出するエリア・バルトリーニが引き続き代役を務め、ホンダ・チーム・アジアからは松山拓磨が3度目のワイルドカードとして参戦する。

『Moto3™クラス』の決勝レースは、6月27日現地時間11時00分、日本時間18時00分にスタート。

タイムスケジュール
6月25日(金)
09時00分(16時00分): フリー走行1(40分間)
13時15分(20時15分): フリー走行2(40分間)
6月26日(土)
09時00分(16時00分): フリー走行3(40分間)
12時35分(19時35分): 公式予選1(15分間)
13時00分(20時00分): 公式予選2(15分間)
6月27日(日)
08時40分(15時40分): ウォームアップ走行(20分間)
11時00分(18時00分): 決勝レース(22ラップ)

過去の決勝レースリザルト
2019年-ドライコンディション
優勝:トニー・アルボリーノ(ホンダ)
2位:ロレンソォ・ダッラ・ポルタ(ホンダ)+0.045秒差
3位:ヤコブ・コーンフィール(KTM)+1.562秒差
2018年-ドライコンディション
優勝:ホルヘ・マルティン(ホンダ)
2位:アロン・カネト(ホンダ)+0.665秒差
3位:エネア・バスティアニーニ(ホンダ)+0.718秒差
2017年-ドライコンディション
優勝:アロン・カネト(ホンダ)
2位:ロマーノ・フェナティ(ホンダ)+0.035秒差
3位:ジョン・マックフィー(ホンダ)+0.117秒差
2016年-ドライコンディション
優勝:フランチェスコ・バグナイア(マヒンドラ)
2位:ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(ホンダ)+0.039秒差
3位:アンドレア・ミニョ(KTM)+0.018秒差

最先端の多視点観戦、マルチスクリーンを提供する『VideoPass(ビデオパス)』では、第9戦TTアッセンのフリー走行1から決勝レースまで全セッションを完全網羅の生中継で配信