プレスカンファレンス~「現実に引き戻されるだろう」

シーズン第9戦の開催を前日に控えた中、6名の主役たちが共同記者会見に出席

第9戦TTアッセンプレスカンファレンスは24日、TT・サーキット・アッセンのプレスカンファレンスルームで行われ、ポイントリーダーのファビオ・クアルタラロ、総合2位のヨハン・ザルコ、総合3位のジャック・ミラー、総合7位のミゲール・オリベイラ、総合10位のマルク・マルケス、総合19位のバレンティーノ・ロッシが出席。

ファビオ・クアルタラロ
「アッセンはお気に入りのトラックの1つだから、とてもエキサイティング。ザクセンリンクとは全く違う。バイクは良く走るだろう。2019年はとても幸せだった。大好きなトラック。とても速い。とても上手く走ることができると思う。バイクの良い感じがある。ザクセンリンクは僕たちにとって難しかった。表彰台は日曜に達成できた最高のものだったと思うから嬉しい。」

「正直なところ、休息を取りたいけど、5週間は長すぎる。休息は重要だけど、2週目にはバイクに乗りたくてナーバスになってしまうだろう。身体面と精神面のために休息は必要だと思う。」

ヨハン・ザルコ
「いつも言うように、ドゥカティはグレートなポテンシャルがある。今シーズンの全てのサーキットで表彰台を獲得する可能性があると思う。ザクセンリンクでは明白に何かを逃してしまったけど、週末は非常に興味深かった。沢山のことを確認できたことが嬉しい。今週末にそれらを活かし、ファビオとファイトするために強くなりたい。十分に速くなることができれば、楽しめると思う。」

「連戦を好むことから、僕としてはレースを続けることができる。休息が必要だと本当に感じていないけど、ポジティブに受け入れる。休息が必要だと感じていないけど、もしかしたら身体が望んでいるかもしれない。5週間は長すぎるから、休息を楽しまないと。後半戦に向けて準備を整えるためにしっかりトレーニングを始めよう。シュピールベルクでの2連戦は、ドゥカティにとって良いかもしれない。」

ジャック・ミラー
「確かに記憶は甦る。僕のキャリアはアップ・アンド・ダウンで、2016年のハイライトだったことは確かだったけど、ドライでは決して良い感じを得たことがなかった。2019年は少し苦戦したけど、ヨハンが発言したように、毎週末に表彰台をファイトできるバイクがある。単純に先週末の日曜は僕たちの日ではなかった。週末を通じて強さを感じていたけど、レースでは、まとめることができなかった。まともなポイントを稼ぎ、僕たちはここに来た。そして、サマーブレイクを迎える。幸運ならば、高得点でシーズン前半戦を終えることができるだろう。やるべきアイデアがハッキリした状態で後半戦に入っていければ良いだろう。」

「十分に長く、十分に短いものでない。帰国することができない。帰国するには十分に長くないから、欧州に残らなければいけないから、そうする。休息は良い。移動する替わりに2週間ほど他のことをしよう。それが全て。それほど悪くないだろうけど、いつも望むことを手に入れることができるとは限らない。」

ミゲール・オリベイラ
「今、僕たちは強く、モチベーションが高く、嘗てないほどに良いと感じる。アッセンは、有望な新しいパッケージを発見するトラックとなるだろう。ここまでに訪れた全てのサーキットで直ぐに戦闘的になることができた。少なくても金曜にはポテンシャルを証明することができた。当然、明日は僕たちにとってバイクのセットアップを素早く見つけ、週末に戦闘的になるために重要な日となるだろう。」

「ともて簡単に戻れた。ポール・トレバサンとは2015年に一緒に働いたことがあり、当時はクルーチーフではなかったけど、軽量級のトラックアシスタントとして彼のことを知っていた。同じガレージで一緒に過ごしたことから以前から知っていた。僕が最高峰クラスに昇格したときから、いつも話す機会があり、もちろん、僕たちの関係はとても自然だったので、クルーチーフに就任したときは、一緒に働けるということで嬉しかった。彼だけでなく、ガレージ全体の組織は最高。誰もが素晴らしい。この素晴らしい結果の獲得を手助けしてくるグレートなチームだから、自分の今の位置が嬉しい。」

マルク・マルケス
「重要な勝利だった。キャリアで最も困難で重要な瞬間の1つだった。僕にとって非常に深い状況に陥っていたことから、この勝利が非常に重要な時期に来たけど、チームにとって、ホンダにとっても長く勝利から見放されていたから重要だった。しかし、ここで現実の状況に引き戻されると思う。しかし、サマーブレイク前の勝利は重要だった。アッセンを通過して、僕たちのプログラムとプロセスを続けるための1ヶ月を迎えよう。ムジェロ、モンメロよりも上手く走ることができるか見てみよう。ザクセンリンクと同じレベルになることは期待していない。」

「もちろん、サマーブレイクは肩と腕にとって重要となるだろう。不思議なことに、モンメロのテストでは沢山の周回を重ねることができた。数周して休み、数周して休みの繰り返しだったけど、ザクセンリンクのように30ラップを周回して腕に長くストレスがかかると、翌日はパフォーマンスが大幅に低下してしまう。天候の変化と湿度に対して敏感に感じる。医師からは通常のことだと説明してくれた。グッドなニュースはオースティングに行くこと。バッドなニュースはもてぎのレースがキャンセルとなってしまったこと。もしかしたら、走れないトラックがまだあるかもしれないけど、多くのレースがあることは、全てのライダーにとって良いことだ。」

バレンティーノ・ロッシ
「アッセンは素晴らしい場所。モーターサイクルレースの最も長い歴史があるトラック。チャンピオンシップが始まったときから開催されるトラックで、レイアウトは最高。誰もが愛するトラックだ。今では幾つかのレイアウトが改修されてしまったけど、古い味が残り、ここで走ることは大きな喜び。」

「VR46がプレミアクラスに参戦するチームを所有することが公式となった。10年前にライダーズアカデミーを立ち上げ、軽量級と中量級に参戦するチームを所有したプロジェクトを大変誇りに思う。このプロジェクトには多くの優れた人たちが参加し、みんなが興奮している。ドゥカティを使用する。そのことが嬉しい。イタリアのバイクとイタリアのライダー。チームもイタリア。これは良いこと。楽しむことができるだろう。」

「将来に関しては、まだ決断を下していない。このサマーブレイク中に深く考えるつもり。ヤマハとチームとも話しをしなければいけないけど、パフォーマンスとリザルトを向上させたいことは確かだ。ここまでのシーズンは素晴らしくなったから、この観点から、来年レースをすることは非常に難しいと思う。サウジアラビアの王子が僕を僕のチームから走らせようと駆り立てているけど、現時点で、それは非常に難しいと思う。」

第9戦TTアッセンのフリー走行1は、明日25日現地時間09時55分、日本時間17時55分にスタート。26日に公式予選、27日に決勝レースを開催。

最先端の多視点観戦、マルチスクリーンを提供する『VideoPass(ビデオパス)』では、第9戦TTアッセンの3クラス全セッションを完全網羅の生中継で配信