決勝レース:ファビオ・クアルタラロが今季4勝目

ヤマハが今季初のワンツーフィニッシュ。ミル3位、マルケス兄7位、中上9位、ロッシ転倒

第9戦TTアッセン決勝レース(周回数:26ラップ)は27日、TT・サーキット・アッセンで行われ、2番グリッドのファビオ・クアルタラロが5ラップ目にトップに立つと、プラクティスで刻んだペースで周回を重ねて、自己最多のシーズン4勝目を挙げた。

気温24度、路面温度34度のドライコンディションの中、ポールポジションのマーベリック・ビニャーレスは、スタートで出遅れた後、15ラップ目に2番手に飛び出したときには4.040秒差だったが、2.757秒差まで追い上げて2位。開幕戦カタールGP以来8戦ぶりに表彰台を獲得して、ヤマハのファクトリーチームが昨年7月の第3戦アンダルシアGP以来今季初めてワンツーフィニッシュを達成。

フランコ・モルビデリの負傷代役としてデビュー戦となった22番グリッドのギャレット・ガーロフは17位完走。12番グリッドのバレンティーノ・ロッシは、17番手走行中の8ラップ目7コーナーで今季5度目の転倒を喫して、今季3度目の転倒リタイア。

スズキが今季3度目の表彰台獲得
10番グリッドのジョアン・ミルは5.760秒差の3位。3戦ぶり3度目の表彰台を獲得すれば、7番グリッドのアレックス・リンスは2ラップ目の10コーナーで他車と接触したことから最後尾の22番手に後退したが2戦連続の11位まで挽回。

ドゥカティ勢の最高位は4位
5番グリッドのヨハン・ザルコは6.130秒差の4位。3番グリッドのフランチェスコ・バグナイアは、2位争いを展開中にトラックリミットを超えたことから15ラップ目にロングラップペナルティを消化して8番手に後退したが、10.035秒差の6位でゴール。19番グリッドのエネア・バスティアニーニは新人勢の最高位となる15位。17番グリッドのルカ・マリーニは18位。

8番グリッドのジャック・ミラーは、7番手を走行中の15ラップ目5コーナーで今季7度目の転倒。レースを続けたが、レースディレクションから車両の技術的欠陥が指摘される黒旗にオレンジ玉の旗が振られてリタイア。負傷から復帰3戦目となった14番グリッドのホルヘ・マルティンは、15ラップ目に身体的な限界を感じてリタイアを決断。

オリベイラがKTMの最高位を更新
6番グリッドのミゲール・オリベイラは8.402秒差の5位。2017年と2019年に記録された当地でのKTM最高位(11位)を大きく更新すれば、21番グリッドのブラッド・ビンダーは当地初挑戦組の最高位となる12位。18番グリッドのダニロ・ペトルッチは13位。13番グリッドのイケル・レクオナは、11番手走行中の19ラップ目に今季10度目の転倒。

マルケス兄が20番グリッドから7位
20番グリッドのマルク・マルケスは、1ラップ目に12番手。2位争いのグループを追走して10.110秒差の7位でフィニッシュ。

4番グリッドの中上貴晶は、2位争いを展開して12.225秒差の9位。11番グリッドのポル・エスパルガロは10位。16番グリッドのアレックス・マルケスは14位。

アプリリア&エスパルガロ兄が6度目のシングルフィニッシュ
9番グリッドのアレイシ・エスパルガロは10.346秒差の8位。2戦連続6度目の1桁台、7度目のトップ10入りを果たし、15番グリッドのロレンソォ・サバドーリは16位。

チャンピオンシップ
ポイントリーダーのクアルタラロは25ポイントを加算。総合2位のザルコに対して、アドバンテージを22ポイント差から34ポイント差に広げた。

RESULTS

MotoGP™ Day』~60%割引で提供する『VideoPass(ビデオパス)』では、第9戦TTアッセンのフリー走行1から決勝レースまで完全網羅のオンデマンドで配信