ペルタミナ・マンダリカ・ストップ・アンド・ゴー・チームから参戦する34歳のスイス人ライダー、トーマス・ルティは19日、今季末で現役から引退することを発表。2002年7月の第9戦ドイツGPでデビューを飾り、2003年からレギュラー参戦を開始したキャリアは、2005年に『125ccクラス』でチャンピオンに輝き、2018年には『MotoGP™クラス』に参戦。今季はタイヤの適応に苦しみ、通算309戦目となった第11戦オーストリアGPで今季の最高位となる9位でフィニッシュしていた。
現役から引退後は、ザクセンリンクを本拠地に活動するカーエキスパート・プルステルGPに合流。スポーツディレクターに就任し、19年間のキャリアを活かして若手の育成に努める。
トーマス・ルティ
「もちろん、決断は簡単ではなかった。世界選手権のパドックで約20年間、第2のホームとして人生の大半を過ごした。素晴らしいチームワークと大きな成功のセレブレーションを体験することができ、国際的なロードレースとその背景について、時には困難な時期を過ごしたけど、信じられないほど多くのことを学ぶことができた。」
「現役から別れを告げるけど、パドックから、そしてオートバイライダーとして別れる告げる必要がないことを嬉しく思う。成功に向けて、トップポジションに向けて、そしてファステストラップに向けて何年もの間ファイトしてきた。」
「将来はライダーとしてではなく、他の役割で活動を続けて行く。何年にも渡って、プロフェッショナルとして安定した環境と自分自身の開発がスポーツの成功にとって、どれほど重要であるかを目の当たりにしてきたから、僕の知識と経験を伝え、長年のパートナーと共に仕事を続けて行くことを大変楽しみにしている。」