『MotoGP™クラス』プレビュー~スズキ&ドゥカティがヤマハに挑戦

決勝レースが8月29日現地時間13時00分、日本時間21時00分スタート

第12戦イギリスGPは、シルバーストンで8月27日に初日、29日に決勝レースを開催。11戦終了時点で4勝を含む7度の表彰台を獲得したファビオ・クアルタラロが最高峰クラス1年目の2019年に転倒リタイアを喫した当地でライバルたちの挑戦を受け、ポイント差の拡大を目指す。

メンツが変わる最多4勝のヤマハ勢
開催日程に復帰した2010年以降、最多の4勝を誇るヤマハは、マーベリック・ビニャーレスとの間で契約を即時終了することで合意。テストライダーのカル・クラッチローを代替として招集。左膝のリハビリと治療を続けるフランコ・モルビデリの代役には、中量級に参戦するジェイク・ディクソンが指名され、2人の地元出身英国人ライダーがホームグランプリに参戦。

後半戦緒戦の第10戦スティリアGPで現役からの引退を発表した総合19位のバレンティーノ・ロッシは、前戦オーストリアGPで今季の最高位8位でフィニッシュ。6年前に優勝、2年前に4位を獲得した当地で2戦連続の1桁台進出を狙う。

ギャップを詰めに行くドゥカティ勢
シルバーストンでの優勝は2017年の1度。2019年はトップ10入りしたのは2台だけだったが、前戦オーストリアGPで7戦ぶりに表彰台を獲得した総合2位のフランチェスコ・バグナイア、中量級時代に優勝経験がある総合4位のヨハン・ザルコ、レッドブルリンクで連続表彰台を獲得した総合10位のホルヘ・マルティンがクアルタラロを止めに行く。

過去2勝を挙げたスズキ
2016年に復帰後初優勝を挙げ、2019年に僅少さで優勝を挙げたスズキ。47ポイント差の総合3位に浮上したジョアン・ミルと優勝経験がある総合13位のアレックス・リンスが今季初優勝を狙う。

KTM、狙うはシルバーストンでの初表彰台
当地の成績は2017年の30秒差11位、2019年の21秒差9位が最高位。前戦で今季初優勝を挙げた総合6位のブラッド・ビンダー、後半戦緒戦で右手首を負傷した総合8位のミゲール・オリベイラがどこまで上位に進出するのか注目が集まる。

総合18位のダニロ・ペトルッチと総合21位のイケル・レクオナは、来季の去就が未定。最高峰クラス残留、スーパーバイク世界選手権転向を含めて複数のメーカー、チームと交渉中。

総合力で巻き返しを図るホンダ勢
既に来季に向けたテストプログラムを開始した総合11位のマルク・マルケスだが、前戦のドライコンディションでは優勝争いを展開。シルバーストンでは2014年に優勝、2019年は0.013秒差の2位。1週間のインターバルを空け、右回りにトラックに挑戦。

中量級時代の2017年に優勝経験がある総合12位の中上貴晶、レッドブルリンクで連続9位だった総合14位のアレックス・マルケス、2戦連続16位だった総合15位のポル・エスパルガロは総合力で上位進出のきっかけを掴みたいところ。

過去最高位10位以上を狙うアプリリア
過去のベストリザルトは2015年と2019年の10位。今季は総合9位のアレイシ・エスパルガロが次々に過去の結果を更新していることから、今週末にどこまで上位に進出できるか注目が集まり、後半戦の緒戦で右足首のくるぶしを骨折したロレンソォ・サバドーリは復帰を予定。

アプリリアは、コンセッションの優遇措置を活かしてテストをプログラムを継続。8月31日と9月1日にはアンドレア・ドビツィオーソがミサノ・ワールド・サーキット-マルコ・シモンチェリでテストを計画。来季の契約を締結したマーベリック・ビニャーレスは、ヤマハとの間で契約を即時に終了したことから、テスト参加、レース参加が可能。

『MotoGP™クラス』の決勝レースは、8月29日現地時間13時00分、日本時間21時00分スタート。『motogp.com』ではフリー走行1から全セッションの生中継で配信。

タイムスケジュール
8月26日(木)
17時00分(01時00分):プレスカンファレンス
8月27日(金)
09時55分(17時55分): フリー走行1(45分間)
14時10分(22時10分): フリー走行2(45分間)
8月28日(土)
09時55分(17時55分): フリー走行3(45分間)
13時30分(21時30分): フリー走行4(30分間)
14時10分(22時10分): 公式予選1(15分間)
14時35分(22時35分): 公式予選2(15分間)
17時00分(01時00分):公式予選プレスカンファレンス
8月29日(日)
09時30分(17時30分): ウォームアップ走行(20分間)
13時00分(21時00分): 決勝レース(20ラップ)

過去の決勝レースリザルト
2019年-ドライコンディション
優勝:アレックス・リンス(スズキ)
2位:マルク・マルケス(ホンダ)+0.013秒差
3位:マーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)+0.620秒差
2017年-ドライコンディション
優勝:アンドレア・ドビツィオーソ(ドゥカティ)
2位:マーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)+0.114秒差
3位:バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)+0.749秒差
2016年-ドライコンディション
優勝:マーベリック・ビニャーレス(スズキ)
2位:カル・クラッチロー(ホンダ)+3.480秒差
3位:バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)+4.063秒差
2015年-ウェットコンディション
優勝:バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)
2位:ダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ)+3.010秒差
3位:アンドレア・ドビツィオーソ(ドゥカティ)+4.117秒差

 

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