『Moto2™クラス』プレビュー~最終戦決着

レミー・ガードナー対ラウール・フェルナンデェスのタイトル争い

最終戦バレンシアGPは、サーキット・リカルド・トルモで11月12日に初日、14日に決勝レースを開催。ポイントリーダーのレミー・ガードナーは、前戦アルガルヴェGPで5戦ぶり5度目の優勝を挙げ、ポイント差を拡大。中量級の豪州人としては、1969年以来3人目となるタイトル獲得に王手をかけた。

総合2位のラウール・フェルナンデェスは、今季11度目の表彰台となる2位を獲得したが、ギャップが18ポイント差から23ポイント差に広がったことから、2004年のダニ・ペドロサ以来となる新人のタイトル奪取には、2011年にマルク・マルケスが記録した年間最多勝を超える8勝目を挙げ、チームメイトの結果を待たなければいけない。

ライダー部門の総合3位はマルコ・ベツェッキ、コンストラクター部門はカレックス、チーム部門はレッドブル・KTM・アジョ、ルーキー・オブ・ザ・イヤー部門とポール・トゥ・ポールズ部門はラウール・フェルナンデェスに決定。

注目は、アスパル・チーム、アラムコ・VR46・チーム、ヤマハ・VR46・マスターキャンプ・チームの来季ラインアップとMVアグスタ・フォワード・レーシングの1枠。

総合11位チャビ・ビエルゲはスーパーバイク世界選手権、総合26位ニコロ・ブレガはスーパースポーツ世界選手権への転向を発表していることから、ラストグランプリとなり、総合19位ステファノ・マンツィ、総合20位ジェイク・ディクソン、総合21位アルベルト・アレナス、総合24位シモーネ・コルシ、総合23位エクトル・ガルソ、総合28位ハフィス・シャーリン、総合30位ロレンソォ・バルダッサーリの去就にも衆目が集まる。

2戦に参戦した長島哲太は今季3度目の負傷代役。『Moto2™欧州選手権』にレギュラー参戦するポーランド人ライダー、ピオトル・ピエシエキルスキが今季4度目のワイルドカード参戦で経験を積む。

『Moto2™クラス』の決勝レースは、11月14日現地時間12時20分、日本時間20時20分スタート。『motogp.com』ではフリー走行1から全セッションの生中継で配信。

タイムスケジュール
11月12日(金)
10時55分(18時55分): フリー走行1(40分間)
15時10分(23時10分): フリー走行2(40分間)
11月13日(土)
10時55分(18時55分): フリー走行3(40分間)
15時10分(23時10分): 公式予選1(15分間)
15時35分(23時35分): 公式予選2(15分間)
17時00分(01時00分): 公式予選プレスカンファレンス
11月14日(日)
09時10分(17時10分): ウォームアップ走行(20分間)
12時20分(20時20分): 決勝レース(25ラップ)
15時20分(23時20分): チャンピオン写真撮影会
21時00分(05時00分): MotoGP™アワード

過去の決勝レースリザルト
2020年ヨーロッパ-ドライコンディション
優勝:マルコ・ベツェッキ(カレックス)
2位:ホルヘ・マルティン(カレックス)+1.941秒差
3位:レミー・ガードナー(カレックス)+3.553秒差
2020年バレンシア-ドライコンディション
優勝:ホルヘ・マルティン(カレックス)
2位:エクトル・ガルソ(カレックス)+0.072秒差
3位:マルコ・ベツェッキ(カレックス)+0.204秒差
2019年-ドライコンディション
優勝:ブラッド・ビンダー(KTM)
2位:トーマス・ルティ(カレックス)+0.735秒差
3位:ホルヘ・ナバーロ(スピードアップ)+1.045秒差
2018年-ウェットコンディション
優勝:ミゲール・オリベイラ(KTM)
2位:イケル・レクオナ(KTM)+13.201秒差
3位:アレックス・マルケス(カレックス)+22.175秒差
2017年-ドライコンディション
優勝:ミゲール・オリベイラ(KTM)
2位:フランコ・モルビデリ(カレックス)+2.154秒差
3位:ブラッド・ビンダー(KTM)+4.181秒差
2016年-ドライコンディション
優勝:ヨハン・ザルコ(カレックス)
2位:トーマス・ルティ(カレックス)+3.281秒差
3位:フランコ・モルビデリ(カレックス)+4.981秒差

 

最先端の多視点観戦、マルチスクリーンを提供する『VideoPass(ビデオパス)』では、最終戦バレンシアGPのフリー走行1から決勝レースまで全セッションを完全網羅の生中継で配信