開幕戦カタールＧＰは、ルサイル・インターナショナル・サーキットで今週末の３月４日に初日、５日に公式予選、６日に決勝レースが予定され、現地時間１６時２０分、日本時間２２時２０分にスタート（日没時間は１７時３９分）。
２０２２年は、参戦から撤退した『Petronas Sprinta Racing（ペトロナス・スプリンタ・レーシング）』に替わり、『Moto2™欧州選手権』から『Yamaha VR46 Master Camp Team（ヤマハ・ＶＲ４６・マスターキャンプ・チーム）』が新規参戦。全１５チームが各２人のレギュラーライダーを起用する。
バイクは、カレックスが最多２６台、ボシコスクロとＭＶアグスタが各２台を供給。エンジンは、トライアンフが２０１９年からエンジンサプライヤーとして、３気筒７６５ｃｃのエンジンを供給。開幕戦は、オフィシャルテストで供給されたエンジンを継続使用。第２戦インドネシアＧＰの際に別のエンジンが供給され、第４戦アメリカズＧＰまでは使用する。
レギュラーライダーたちの出身国は１１ヶ国。スペインから最多の９人がエントリー、イタリア７人、アメリカ３人、イギリス２人、オランダ２人、タイ２人、ドイツ、ベルギー、チェコ、日本、アルゼンチンから各１人。
王者レミー・ガードナー、総合２位ラウール・フェルナンデェス、総合３位マルコ・ベツェッキ、総合７位ファビオ・ディ・ジャンアントニオがプレミアクラスに昇格。
総合１１位チャビ・ビエルゲと総合２８位ハフィス・シャーリンはスーパーバイク世界選手権、総合１９位ステファノ・マンツィ、総合２６位ニコロ・ブレガ、総合３１位ロレンソォ・バルダッサーリ、総合３４位ヤリ・モンテッラはスーパースポーツ世界選手権、総合２３位エクトル・ガルソはMotoE™ワールドカップに転向。総合２２位トーマス・ルティは現役から引退。
替わって、軽量級から王者ペドロ・アコスタ、総合６位ニッコロ・アントネッリ、総合１２位ジェリミー・アルコバ、総合１６位フィリップ・サラッチ、総合１９位ガブリエル・ロドリゴが昇格。総合５位ロマーノ・フェナティは２０１８年以来４年ぶりに復帰。
スーパースポーツ世界選手権からマヌエル・ゴンザレス、モトアメリカからショーン・ディラン・ケーリー、Moto2™欧州選手権からケミン・クボ、Moto3™ジュニア世界選手権からゾンタ・ファン・デン・グールベルク、MotoE™ワールドカップからアレッサンドロ・ザッコーネが新規参戦。Moto2™欧州選手権とMotoE™ワールドカップにダブル参戦し、シーズン途中から参戦を始めたフェルミン・アルデグエルがレギュラー参戦を開始する。
タイトル争いの中心は？
昨年カタールで開催された２連戦で２戦連続のポール・トゥ・ウインを達成した総合４位サム・ロウズ、『KTM GP Academy』に加入した総合５位アウグスト・フェルナンデェス、ボスコスクロ機からカレックス機に乗り換える総合６位アロン・カネト、そして、１２度のシングルフィニッシュを記録した総合８位小椋藍が中心。
デビューシーズンに軽量級を制したペドロ・アコスタは、昨年１１月と今年２月にヘレス・サーキット‐アンヘル・ニエトで各２日間のプライベートテストを実施した後、アウトードロモ・インテルナシオナル・ド・アルガルヴェことポルティマオ・サーキットで開催されたオフィシャルテストでオールタイムラップレコードをコンマ５秒更新して総合１番手に進出。デビュー戦でのパフォーマンスに注目が集まる。
オフィシャルテストでは、２年目を迎えるチェレスティーノ・ヴィエッティは連続２１ラップのレースシミュレーションを実行。小椋藍、ジョー・ロバーツ、ホルヘ・ナバーロ、トニー・アルボリーノ、ジェイク・ディクソンらがロングランにトライし、開幕戦に向けて準備。
プライベートテストとオフィシャルテストで左手首の腱炎に苦しんだサム・ロウズは、リハビリを続け、オフィシャルテストで左手中手骨を骨折したマルセル・シュロッターと右鎖骨を骨折したボ・ベンスナイダーは、スペイン・バルセロナ市内の大学病院で手術を受けた後、リハビリに取り組んでいる。
開幕戦カタールＧＰタイムスケジュール
３月３日（木）
１４時４５分（２０時５５分）：写真撮影会
３月４日（金）
１２時４５分（１８時４５分）：フリー走行１（４０分間）
１７時０５分（２３時０５分）：フリー走行２（４０分間）
３月５日（土）
１２時２０分（１８時２０分）：フリー走行３（４０分間）
１６時２５分（２２時２５分）：公式予選１（１５分間）
１６時５０分（２２時５０分）：公式予選２（１５分間）
３月６日（日）
１３時２０分（１９時２０分）：ウォームアップ走行（２０分間）
１６時２０分（２２時２０分）：決勝レース（２０ラップ）