『Moto2™クラス』プレビュー~参戦2年組の筆頭

21年昇格組のヴィエッティ、小椋、アルボリーノらがチャンピオンシップをリード

第5戦ポルトガルGPは、今週末にアウトードロモ・インテルナシオナル・ド・アルガルヴェで開催。前戦アメリカズGPで転倒リタイアを喫したチェレスティーノ・ヴィエッティが昨年転倒リタイアと6位だった当地でライバルたちとのアドバンテージ拡大を図る。

開幕から2戦連続6位だった後、アルゼンチンで3位、オースティンで2位を獲得し総合2位に浮上した小椋藍は、昨年2度の転倒リタイアを喫したが、2月のオフィシャルテストでは総合6番手。ポルトガルから始まるヨーロッパラウンドでキャリア初優勝、ポイントリーダー浮上に挑戦する。

前戦で中量級初優勝を挙げたトニー・アルボリーノは、総合6位から3位に浮上。勢いに乗って昨年16位と20位だった当地に乗り込み、16ポイント差に挑む。

2021年昇格組の筆頭だった軽量級前王者のアルベルト・アレナスは、開幕から10位前後でゴール。過去の経歴から適応にある程度の時間を費やすスロースターターだが、2年目に入り徐々にパフォーマンスとリザルトが向上すれば、元モトアメリカ王者のキャメロン・ボビエは、ホームレースで自己最高位を獲得する機会を最終ラップの転倒で逃したが、昨年は9位と6位に進出。確かな手応えを掴んだ走りで上位進出を狙う。

ここまでは怪我や転倒などネガティブな印象しか残せなかったバーリー・バルトゥスだが、前戦で自己最高位の10位に進出。2018年に初参戦した『ヨーロピアン・タレント・カップ』時代から高く評価されていた才能を開花できるのか注目が集まる。

3年以上の参戦経験がある総合4位アロン・カネト、総合5位ソムキアット・チャントラ、総合6位サム・ロウズ、総合7位ジェイク・ディクソン、総合8位アウグスト・フェルナンデェスらが若手に挑み、ポイントリーダーとのギャップを詰めに行く。

ポルティマオでの注目は、レギュラー参戦1年目の2人。『Moto3™クラス』王者ペドロ・アコスタはオフィシャルテストで最速タイムと最速ペースを刻めば、『Moto2™欧州選手権』王者フェルミン・アルデグエルは総合4番手に進出。スペイン・ムルシア州出身の2人が欧州ラウンドの緒戦で初のトップ5、初の表彰台獲得を目指す。

決勝レースは24日14時30分、日本時間22時30分にスタート。

過去のリザルト
2021年11月
優勝:レミー・ガードナー(カレックス)
2位: ラウール・フェルナンデェス(カレックス)
3位: サム・ロウズ(カレックス)
2021年4月
優勝: ラウール・フェルナンデェス(カレックス)
2位: アロン・カネト(ボスコスクロ)
3位:レミー・ガードナー(カレックス)
2020年11月
優勝: レミー・ガードナー(カレックス)
2位: ルカ・マリーニ(カレックス)
3位: サム・ロウズ(カレックス)

タイムスケジュール
4月22日(金)
10時55分(18時55分): フリー走行1(40分間)
15時10分(23時10分): フリー走行2(40分間)
4月23日(土)
10時55分(18時55分): フリー走行3(40分間)
15時10分(23時10分): 公式予選1(15分間)
15時35分(23時35分): 公式予選2(15分間)
4月24日(日)
10時10分(18時10分): ウォームアップ走行(10分間)
14時30分(22時30分): 決勝レース(23ラップ)

 

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