『FIM JuniorGP™』~ホセ・アントニオ・ルエダ、タイトル獲得王手

レッドブル・ルーキーズ・カップでも総合1位に進出するスペイン人ライダーが独走で5勝目

国際モーターサイクリズム連盟主催の『Finetwork FIM JuniorGP™(ジュニアGP™)』は週末、アウトードロモ・インテルナシオナル・ド・アルガルヴェで第5戦ポルトガル・ポルティマオ大会を開催。『Finetwork FIM JuniorGP™ World Championship(ジュニアGP™)』で総合1位に進出する16歳のスペイン人ライダー、ホセ・アントニオ・ルエダが独走優勝を挙げ、総合2位とのアドバンテージを81ポイント差に拡大したことから、残り3戦4レースのタイトル争いにおいて、次戦イタリア・ミサノ大会でチャンピオン獲得の可能性を掴んだ。

Finetwork FIM JuniorGP™ World Championship
『Red Bull MotoGP Rookies Cup(レッドブル・ルーキーズ・カップ)』で初参戦ながら3勝を挙げて総合1位に進出するホセ・アントニオ・ルエダは、2列目6番グリッドから2位以下に6秒以上のタイム差を広げ、2レース連続5勝目を挙げれば、2番グリッドのシャリフディン・アズマン(マレーシア)が7人による2位争いに競り勝って、今季3度目の自己最高位タイを獲得。ポールポジションのアドリアン・クルセス(スペイン)は自己最高位の3位表彰台。

ダビド・サルバドール(スペイン)は4位。タチャコーン・ブアジー(タイ)は6位。コリン・ベイヤー(オランダ)は9位。

2位争いを繰り広げていたダビド・アロンソ(コロンビア)は、最終ラップの1コーナー手前でブレーキングの際にバランスを取るために右足をフットペグから外した瞬間に、イン側に位置していたチームメイトのフィリッポ・ファリオーリ(イタリア)のフロントタイヤがその足に接触したことからバランスを崩して転倒。アウト側に位置していたハリソン・ヴォイト(オーストラリア)はアロンソと接触した後、グラベルに突っ込んで転倒すれば、バランスを崩したファリオーリもグラベルに進入したが、転倒を回避して24位完走。

日本から参戦の濱田寛太(はまだけんた)は、26番グリッドから22位。内海孝太郎(うちうみこうたろう)は欠場。

残り3戦4レース100ポイントのタイトル争いは、総合1位ホセ・アントニオ・ルエダが総合5位から2位に浮上したシャリフディン・アズマンに対して、アドバンテージを81ポイント差に拡大。数字的には、83ポイント差の総合3位ダビド・サルバドール、97ポイント差の総合4位アンヘル・ピケラス、98ポイント差の総合5位フィリッポ・ファリオーリまで逆転の可能性が残されているが、総合6位ダビド・アロンソは今季初の0ポイントでタイトル獲得の可能性を失った。

Moto2™ European Championship
決勝レース1は、前戦スペイン・ヘレス大会で初優勝を挙げたアレイシ・エスクリチ(スペイン)が2番グリッドから優勝。

決勝レース2は、決勝レース1で3度のミスが影響して0.399秒差の2位だったルーカス・トゥロビッチ(ドイツ)が5戦連続のポールポジションから5レースぶり4勝目を挙げれば、決勝レース1でトップ走行中に転倒リタイアを喫した3番グリッドのセナ・アギウス(オーストラリア)が0.055秒差の2位。エスクリチは3位表彰台。

4番グリッドのアレックス・トレド(スペイン)は5位と8位。総合4位を維持したが、残り2戦3レース75ポイントのタイトル争いにおいて、ポイントリーダーとのギャップが84ポイント差に広がったことから脱落。タイトルの行方は、トップ3に絞られた。

Hawkers European Talent Cup
前戦の2連勝で総合1位に浮上したドド・ボッジオ(イタリア)は、ポールポジションから1番手走行中の1ラップ目にハイサイドから転倒。車両がコース上で横転したことから多重クラッシュが発生して赤旗中断。

リスタート後、3番グリッドのブリアン・ウリアルテ(スペイン)が今季2勝目を挙げれば、2番グリッドのジョエル・エステバン(スペイン)は0.006秒差の2位を獲得し、総合1位に返り咲いた。

イタリア・ミサノ大会
次戦は『MotoGP™世界選手権』の併催として、ミサノ・ワールド・サーキット-マルコ・シモンチェリで『ジュニアGP™』のみ開催。9月2日にフリー走行と公式予選、3日に決勝レースが行われる。

 

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