アンドレア・ドビツィオーソが引退を決意

ヤマハのテストライダー、カル・クラッチローがアラゴンから終盤6戦に代替として参戦

ヤマハ発動機とヤマハのサテライトチーム、ウイズユー・ヤマハ・RNFは4日、アンドレア・ドビツィオーソがミサノ・ワールド・サーキット-マルコ・シモンチェリで開催されるホームレースの第14戦サンマリノ&リビエラ・ディ・リミニGP後に『MotoGP™』のキャリアから引退すると発表。

後半戦の緒戦となる今週末の第12戦イギリスGPから3戦に参戦した後、第15戦アラゴンGPから最終戦バレンシアGPまでの終盤6戦には、ヤマハのテストライダーを務めるカル・クラッチローが代替として起用される。

アンドレア・ドビツィオーソ
「2012年、僕にとってヤマハとの経験は大変ポジティブだった。その時から、遅かれ早かれ、ヤマハと公式な契約を結びたいと願っていた。その可能性が実際にはやや大胆な形で2021年に現れ、このプロジェクトと上手くやれる可能性を強く信じていたから、トライすることを決断した。」

「残念なことに、ここ数年『MotoGP™』は大きく変化してしまった。それ以来、状況は非常に異なり、バイクの快適さを決して感じられず、チームとヤマハからの貴重で継続的な支援にも関わらず、そのポテンシャルを最大限に引き出すことができなかった。結果はネガティブだったけど、それ以上に、今でも非常に重要な人生経験だと考えている。非常に困難な場合、状況と感情を上手く管理する能力が必要。望んでいた目標を達成していないけど、ヤマハとチームの技術者たちとの協議は、彼にとって、僕にとっても常にポジティブで建設的なものだった。彼らとの関係は、最も重要な瞬間でさえ、忠実で専門的で興味深いままだった。」

「これら全てと彼らのサポートに対して、ヤマハ、チーム、ウイズユー、プロジェクトに関与したスポンサーに感謝したい。期待通りではなかったけど、トライすることは正しかった。僕のアバンチュールはミサノで終わるけど、この挑戦に関わった全ての人たちとの関係は永遠に変わらない。ありがとう。」

リン・ジャービス(ヤマハ・モーター・レーシング・マネージングダイレクター)
「アンドレアが思っていたよりも早く、スポーツを離れることから、我々全員が悲しいと言いたいです。彼は『MotoGP™』においてビックネームであり、パドックで惜しまれるでしょう。」

「昨年、フランキー(フランコ・モルビデリ)がヤマハのファクトリーチームに移る際に、彼が我々のプログラムに加入する意思があり、2021年シーズンの残りの期間に代替のライダーが必要になったとき、我々は大変幸運だと考えました。アンドレアの優れた専門知識、経験、そして整然とした性質は、ヤマハとRNFチームにとって、非常に興味深いものであり、プロジェクトは2022年シーズン全体を含むように修正されました。」

「残念なことに、アンドレアは『M1』から最大限のポテンシャルを引き出すことに苦労していたことから、結果が出ませんでした。それは、アンドレアにとって、フラストレーションを与えました。最終的に、サマーブレイク中に、シーズン終了前に引退したいという彼の願いを確認しました。」

「相互の話し合いの結果、アンドレアがミサノでの彼のホームグランプリで最後のレースをすることが適切であると判断しました。当然、ヤマハはこれからの3戦に渡って『ドビ』を全面的にサポートし続けます。最後の3戦を楽しみ、ミサノで輝かしいキャリアの終止符を祝いましょう。」

ラズラン・ラズリ(チーム創設者兼代表者)
「5週間のサマーブレイクを終えてパドックに戻って来たとき、前戦までの2戦で、幾つかポジティブな発見があったことから、特に、アンドレアの状況を好転させるために取り組むことを楽しみにしていましたが、それにも関わらず、彼は引退することを決断しました。我々は彼の決断を尊重します。」

「確かに、アンドレアのような偉大で経験豊富なライダーがチャンピオンシップを去り、我々と共にシーズンを終わらないところを見ることは悲しいですが、彼がバイクの快適さを感じるために、バイクを走らせるのに必要なライディングスタイルを適応させるために苦労していたことは明白であり、理解してします。」

「一緒に望んでいた結果を獲得することはできませんでしたが、我々のチームにアンドレアのような素晴らしい名前が加わっていることを光栄に思い、嬉しく思います。アンドレアのサポート、専門知識、貢献に感謝し、残り3戦も引き続き全面的にサポートします。」

 

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