プレミアクラスは5日、11月に開催予定の第19戦マレーシアGPの開催地セパン・インターナショナル・サーキットでシェイクダウンテストを開始。路面温度が49.9度まで上昇したドライコンディションの中、5メーカーのテストライダーたちが11月のオフィシャルテスト以降、冬の間に開発を進めてきた新車の動作確認と挙動確認に行った後、テストプログラムを始めた。
ホンダ
今年先陣を切って活動を開始したのは、昨年12月に開催されたモータースポーツ活動計画に関する発表会でトリプルクラウンの奪回を目標に設定したHRC。テストチームは1月25日間から2日間、テストトラックに指名するヘレス・サーキット-アンヘル・ニエトでプライベートテストを実施した後、セパンに乗り込んで来ると、河内健、ラモン・アウリンの指導の下、テストライダーとして6年目を迎えるステファン・ブラドルが2台のホンダ機を使用したテストプログラムを開始。
ヤマハ
昨年に引き続き、カル・クラッチロー、中須賀克行、野左根航汰の3人体制でエントリー。サテライトチームが不在となることから、日本と欧州で実施されるテストの重要性がさらに高まり、初日は1台の22年型、2台の23年型を準備。テストライダー3年目のカル・クラッチローは比較検証しながら、エンジンがよりアグレッシブとなったことで影響が出ると思われるハンドリングや全体の機能を調整。オフィシャルテストにも参加予定の中須賀克行は3日目から走行を開始。
ドゥカティ
トリプルクラウンの立役者であり、テストライダーとして11年目を迎えるミケーレ・ピロが2台のデスモセディチGPを試乗。11月のオフィシャルテストと比較して、新型のフェアリングをテストした。
アプリリア
コンストラクター部門とチーム部門で過去最高位となる総合3位、ライダー部門で総合4位と11位に進出した後、コンセッションの優遇措置から対象外となったが、更なる飛躍を目指して、テストライダー4年目のロレンソォ・サバドーリが6台の『RS-GP』に乗り込んで動作確認した後、新しい形状のエアロボディを投入。セッション終盤には、技術的な問題が発生したが、サテライトチームを加えた2チーム4人体制に向けて準備を開始した。
KTM
テストライダーに就任したばかりのジョナス・フォルガーが早速走行を開始。第4戦スペインGPにワイルドカードが発表されたダニ・ペドロサを中心としたテストプログラムが始まり、ジャック・ミラーのクルーたちがテストチームの応援に駆けつけた。
アウグスト・フェルナンデェス
中量級のタイトルを獲得した直後にサーキット・リカルド・トルモで初めてKTMが供給したガスガス機を試乗した後、重要な6日間のテストを開始。パワー、ブレーキ、電子制御などの理解、管理を目的に適応作業を再開した。
セッションは10時から始まり、15時過ぎに雨が降ったことから、16時過ぎから複数のライダーたちがウェットコンディションの中でウェットのセットアップを試した。
テストライダーとルーキーライダーが参加するシェイクダウンテストは7日まで。10日からは11チーム22人のレギュラーライダーたちが参加するオフィシャルテストが当地で開催。昨年11月8日以来94日ぶりに走行を開始し、6週間後の開幕戦ポルトガルGPに向けて準備に取り組む。
#MotoGP is back in full swing for 2023! ????
— MotoGP™???? (@MotoGP) February 5, 2023
Check out some of the first shots from our return to the track with rookie @Afernandez37 and the test riders at the #SepangShakedown ???? pic.twitter.com/fOo0BoLAdA