２００１年からプレミアクラスに参戦するフランスのインディペンデントチーム、テック３は、２３年目のシーズンに向けて、２０１９年からパートナーシップを組むオーストリアのバイクメーカー、ＫＴＭのグループ企業であり、スペイン・カタルーニャ州のジローナに本社を置くバイクメーカー、ガスガスの支援を受け、ガスガス・ファクトリー・レーシング・テック３として参戦を開始。
３月４日、スペイン・バルセロナ郊外のテラサに建設されたガスガスの新しい施設でチーム発表会を開催。中量級王者としてプレミアクラスに昇格した２０１４年から３年間テック３に所属、２０１７年から４年間ＫＴＭに所属した経験があるポル・エスパルガロと中量級王者としてプレミアクラスに昇格したアウグスト・フェルナンデェスがＫＴＭから供給される『RC16』のカラーリングを初披露した。
ポル・エスパルガロ
「自分のルーツに戻って来たような気分。ここには、テック３と新しいブランドである『ガスガス』のムードがあり、フレンドリーで本当に働き者なので、チーム一丸となってファイトし、力を合わせれば、必ず上位に進出できると信じている。僕たちは直ぐに頂点に到達するだろう。」
「バイクのポテンシャルは高いと思う。現在のプレミアクラスのレベルはスーパーに高いことから、やるべきことが沢山あるけど、僕たちは頂点にたどり着けると思う。最初のテストとなったバレンシアで、バイクのＤＮＡを感じた。それが自分のＤＮＡと一致すると、とても良い感じ。バイクは今年本当に素晴らしい何かのためにファイトする準備がほぼ整っている。」
アウグスト・フェルナンデェス
「ワールドチャンピオンになるという自信を持って、プレミアクラスに飛び込む。それは良いことだけど、正直なところ、ポジションに関して何を期待していいのか分からない。直ぐに競争力を発揮し、チームメイトとのファイトに参加できるようになることが楽しみ。自分のキャリアの中で最も重要な年に直面すると思うけど、我慢しなければいけないことは分かっている。」
「『MotoGP™』ライダー、そしてファクトリーライダーであることの意味を全て発見しているところだけど、チームだけでなく、自分の後ろにどれだけの人がいるかを確認するのは良いこと。ファクトリーは僕と僕の結果を期待している。もうすぐポルトガル。本当に楽しみ。『MotoGP™』にデビューするという夢が叶う。待ち切れない。」
エルベ・ポンジャラル（チームプリンシパル）
「私は長く『MotoGP™』に参戦しており、長いシーズンを経験していますが、新しいシーズンを迎えることは、常にエキサイティングな瞬間であり、ガスガスと共にシーズンを迎えることは、私にとって大きな意味があります。ガスガスがトライアルをスタートさせて以来、私はこのブランドをフォローしてきました。この名称を愛し、興奮しています。」
「経験と若さは良い組み合わせだと常に信じています。ポルが戻って来たことが嬉しく、アウグストと共に参戦することは非常にエキサイティングです。新人であるワールドチャンピオンを迎えることは常に完璧なことだからです。私は大変幸せで、とても誇りを感じており、前向きな雰囲気を作り出すことを楽しみにしています。レッドバイブ！」
ピット・バイラ－（ＫＴＭモータースポーツディレクター）
「我々の素晴らしいパートナーであるアスパル・チームと共に初めて『Moto3™』にガスガスをグリッドに並ばせたとき、誰も２年後に『MotoGP™』のチームが誕生するとは夢にも思っていませんでしたが、今ここに、我々の新しいベイビー、新しいブランドが登場します。強力なコンビネーションだと感じます。」
「ワールドチャンピオンであり、若く、飢え、ビックボーイズたちを見上げているアウグストを起用し、ファイターであり、チーム全体にモチベーションを与え、本当に良い経験をもたらしてくれるポルがファミリーに戻ってきました。強力なチームだと手応えを感じます。」
「これは我々の友人であるテック３にとって、新しい方向性であり、チームの構造に関しては、最高のものを組み合わせとなりました。この種のパートナーシップは、長期的に大きな成功につながることから、我々は楽しんでいます。２人のライダーと新しいブランドと共にエキサイティングな時代を迎えると感じ、準備は整っていると手応えを感じています。」
ガスガス・ファクトリー・レーシング・テック３は、来週１１日と１２日に開幕戦ポルトガルＧＰの開催地、通称ポルティマオ・サーキットこと、アウトードロモ・インテルナシオナル・ド・アルガルヴェで実施されるプレシーズン最後のオフィシャルテストに参加。シーズンに向けて準備を進める。