スペインの一般紙で、全戦に特派員を派遣する『El Periodico(エル・ペリオディコ)』は、昨シーズンに4連勝を含む6戦連続の表彰台を獲得し、総合3位に進出したフェルミン・アルデグエが1月19日にドゥカティと間で2025年にプレミアクラスから参戦するために、ボルゴパニガーレを訪れたと報じた。
5勝を含む7度の表彰台を獲得した18歳のスペイン人ライダーは、2021年に2022年からの3年契約を締結し、2023年のシーズン途中には最終年度となる2024年も継続参戦する意向を所属先であるスピードアップに伝えた後、シーズン末に複数のメーカー及び複数のチームから接触を受けたが、中量級に継続参戦することを最終的に決断。
最終戦バレンシアGP後には、サーキット・リカルド・トルモで開催されたプライベートテストに参加し、2024年シーズンに向けて準備を始めた。
チームマネージャーのルカ・ボスクスクロは、「フェルミンがプレミアクラスへの昇格を果たせなかったことで、傷ついたかもしれませんが、まだ学ぶべきことが多く、成長し、急がなければ、その時期が訪れることを知っています。」
「彼は大変賢い青年です。慌てずに、ものごとに取り組むことを望んでいます。私の考えでは、昇格する時期ではありませんでした。彼にそのことを伝え、理解してくれました。終盤は大変素晴らしい時期でしたが、シーズン途中には、ものごとが上手く行かず、上位に進出することが難しかった時期があったことを忘れてはいけません。これは誰もが準備が整っているカテゴリーで走るには、知識と成熟度が不足していることを示します。我々と共に成長し、学習を積み、タイトルにトライするために残留しなければいけません」と、昇格が時期早々だったことを説明。
プレミアクラスの参戦枠は22人。2026年末まで契約期間を延長したブラッド・ビンダー、2024年から2年契約を結んだヨハン・ザルコとルカ・マリーニの3人を除き、19人が2024年末に所属先との契約が終了するが、2連覇を達成したフランチェスコ・バグナイアは、チーム発表会の際に、ドゥカティからの継続参戦を望み、契約更新に関して、交渉が始まっていることを明かしたことから、早くもライダー市場が開場。
ドゥカティ・コルセは、ドゥカティ・レノボ・チームとプリマ・プラマック・レーシングで起用する4人との間で、2024年末までの契約を締結していることから、最初のドミノ倒しが近いうちに始まるかもしれない。