プリマ・プラマック・レーシングは6日、今季起用するフランコ・モルビデリがシーズンの緒戦、開幕戦カタールGPに参戦する目的でイタリアからカタールに向けて出発すると発表。開幕戦前日の7日にサーキット内のメディカルセンターで出走許可を得るためにメディカルチェックを受けることになった。
オフィシャルテストでヤマハ機からドゥカティ機への本格的な乗り換えを前に、1月30日に第2戦ポルトガルGPの開催地アウトードロモ・インテルナシオナル・ド・アルガルヴェ、通称ポルティマオ・サーキットを訪れ、市販車『Panigale V4S』を使用したトレーニング、サーキット走行を実施していたが、転倒が原因で頭部を強打したことから、医師の助言に従い、安静が必要だったことから2度のオフィシャルテストを欠場。
2月28日に『F1』の開幕戦が開催されたバーレーン・インターナショナル・サーキットを訪れ、チーム発表会に参加。初めてパープル、レッド、ブラックを基調としたレーシングスーツに袖を通し、ドゥカティ機『Desmosedici GP24』と共に登場すると、「大丈夫。回復したけど、これは尊重しなければいけない怪我だと思う。」
「時間をかけ、医師の意見に耳を傾け、尊重しなければいけない。尊重すべき怪我だから。しかし実際には、怪我とは思えない怪我で、身体面はとても良いから。最高の状態でフィジカルトレーニングに取り組んでいるわけではないけど、できる限り最善の仕事に取り組んでいる」と説明。
転倒から35日後、イタリアで改めて検査を受け、カタールに移動。「シーズンスタートに向けて、メディカルクリアランスを得たことがとても嬉しい。バイクを試し、レースのダイナミクスに戻り、新しいチームをよく知りたい。」
「今年はキャリアにおいて大きな変化の年であり、インシデントは残念だったけど、もう過去のことなので、前を向きたい。観察してくれた医師、ここ数週間サポートしてくれた人たちとプリマ・プラマック・レーシングに感謝したい」と出発前に発言。
メディカルチェックで出走の許可が下れば、計5日間のテストを失ったことから、シーズン序盤をテストと位置付け、ドゥカティ機への乗り換え、適応、理解に専念。上位陣やタイムギャップを気にせず、正しいアプローチで取り組む。
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— Prima Pramac Racing MotoGP (@pramacracing) March 6, 2024