『Liberty Media Corporation(リバティ・メディア・コーポレーション)』は、4月1日、『MotoGP™』を買収することで合意したと発表。
この契約により、『MotoGP™』の独占的な商業権及びテレビ放映権の所有者である『Dorna Sports S.L.(ドルナスポーツ)』は、リバティ・メディアの主要な事業の1つである『Formula One Group(フォーミュラ・ワン・グループ)』のトラッキングストック(業績に連動された株式、子会社連動配当株式)により、独立経営会社として存続。
1994年から最高経営責任者を務めているカルメロ・エスペレータは留任。経営陣と共に引き続き事業を運営し、ビジネスは引き続き、スペインの首都マドリードに拠点を置く。
リバティ・メディアは、ドルナスポーツ株の約86%を取得。ドルナスポーツ経営陣は同事業の株式の約14%を保有する。
今回の取引は、『Dorna/MotoGP™』の企業価値42億ヨーロ(約6848.6億円)と株式価値35億ユーロ(約5667.9億円)を反映しており、『MotoGP™』の既存の負債残高は取引完了後も維持されることが予想される。
グレッグ・マフェイ(リバティ・メディア・コーポレーション社長兼最高経営責任者)
「我々は『MotoGP™』の買収により、主要なライブスポーツ及びエンターテインメント資産のポートフォリオ(資産構成/投資配分)を拡大できることに興奮しています。『MotoGP™』は忠実で熱狂的なファンベース、魅力的なレース、そして高いキャッシュフローを生み出す財務プロフィールを備えた世界的なリーグです。カルメロ・エスペレータと彼の経営陣は、世界中の幅広い視聴者に向けて拡大できる素晴らしいスポーツスペクタクルを構築してきました。このビジネスには大きな上向きの余地があり、我々はファン、チーム、商業パートナー、そして株主のために、このスポーツを成長させていくつもりです。」
カルメロ・エスペレータ(ドルナスポーツ最高経営責任者)
「これは『MotoGP™』の進化における完璧な次のステップであり、我々はこのマイルストーンがドルナ、パドック、そしてレースファンに何をもたらすかに興奮しています。我々は我々が成長させてきた世界的なスポーツを誇りに思っており、この取引は今日のスポーツに価値とその成長の可能性を証明しています。リバティにはスポーツアセット(資産)の開発において素晴らしい実績があり、世界中のファンベースを拡大するには、これ以上のパートナーは望めません。」
この買収は、2024年末までに完了する予定で、様々な管轄区域の競争法及び外国投資法当局による認可と承認の受領が条件となる。
リバティ・メディア・コーポレーション
幅広い広いメディア、コミュニケーション、エンターテイメントのビジネスを運営し、その権益を所有。これらの事業は『Liberty SiriusXM Group(リバティ・シリウスXM・グループ)』、『Formula One Group(フォーミュラ・ワン・グループ)』、『Liberty Live Group(リバティ・ライブ・グループ)』という3つの追跡株式グループに属している。
『リバティ・シリウスXM・グループ』に属する事業および資産には、『SiriusXM(シリウスXM)』に対するリバティ・メディアの権益が含まれている。
『フォーミュラ・ワン・グループ』に帰属する事業および資産には、リバティ・メディアの子会社である『Formula 1(フォーミュラ・ワン)』 および『Quint(クイント)』、およびその他の少数投資が含まれる。
『リバティ・ライブ・グループ』に帰属する事業および資産には、『Live Nation(ライブ・ネイション)』およびその他の少数投資に対するリバティ・メディアの権益が含まれる。